平原春好

平原春好（ひらはら はるよし）

平原春好は、1933年生まれの日本の教育学者です。教育学博士の学位を持ち、神戸大学名誉[[教授]]を務めました。専門は教育行政学、教育法学で、特に戦後の教育改革や教育基本法に関する研究で知られています。

生い立ちと学歴

平原春好は、新潟県長岡市で生まれました。東京大学大学院教育学研究科修士課程を修了後、1967年に「『帝国憲法』下における教育行政原則の成立と批判の研究」という論文で教育学博士の学位を取得しました。

職歴

東京大学助手、神戸大学助[[教授]]を経て、神戸大学教授に就任しました。1996年に神戸大学を定年退官し、名誉[[教授]]となりました。その後、工学院大学教授、帝京大学教授を歴任し、2003年に退職しました。また、ハーバード大学の共同研究員も務めました。

学会活動

日本教育法学会の会長を1995年から1997年、および1999年から2001年の二期にわたり務めました。

研究内容

平原春好の研究は、教育行政、教育法を軸に、歴史的、制度的な視点から教育問題を分析しています。特に、帝国憲法下の教育行政原則の成立過程や、戦後の教育改革、教育基本法の成立とその後の改正、アメリカの教育制度など、幅広いテーマを扱っています。また、教育と福祉の権利、障害児の義務教育など、現代社会における教育の課題にも積極的に取り組んでいます。

著書

平原春好は、多くの著書を執筆しています。主な著書には以下のようなものがあります。

『日本教育行政研究序説 帝国憲法下における制度と法理』（東京大学出版会、1970年）
『日本の教育課程 その法と行政』（国土社、1970年）
『教育行政学』（東京大学出版会、1993年）
『配属将校制度成立史の研究』（野間教育研究所、1993年）
『教育と福祉の権利』（共編著、勁草書房、1972年）
『史料教育法』（共編著、学陽書房、1973年）
『教育行政と教育法の理論』（共編著、東京大学出版会、1974年）
『教育法入門』（共編著、学陽書房、1975年）
『図表でたどる日本の教育』（共編著、ほるぷ叢書、1975年）
『障害児の義務教育』（共編、総合労働研究所、1979年）
『教育小事典』（共編、学陽書房、1982年）
『教育必携 法令と資料』（共編、学陽書房、1987年）
『学校参加と権利保障 アメリカの教育行財政』（編著、北樹出版、1994年）
『教育行政学』（共編著、北樹出版、1996年）
『教育と教育基本法』（編、勁草書房、1996年）
『教育学』（共著、有斐閣、1997年）
『教育基本法制コンメンタール 解説』（責任編集、日本図書センター、1998年）
『資料教育基本法50年史』（共編、勁草書房、1998年）
『戦後教育改革構想』（責任編集、日本図書センター、2000年）
『現代教育法概説』（共著、学陽書房、2001年）
『概説教育行政学』（編、東京大学出版会、2009年）


また、翻訳書として、マーサ・M.マッカーシー、ネルダ・H.キャンブロン=マカベ著『アメリカ教育法 教師と生徒の権利』（三省堂、1991年）があります。

教育界への貢献

平原春好は、教育行政学、教育法学の研究を通じて、日本の教育制度の発展に大きく貢献しました。特に、戦後教育改革や教育基本法の研究は、その後の教育政策に大きな影響を与えました。また、多くの後進の育成にも尽力し、日本の教育学界の発展に貢献した人物として知られています。

参考資料

教育小事典 - 紀伊國屋書店BookWeb

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