平沢健治

平沢健治元騎手：障害競走界のレジェンド

平沢健治氏は、2001年JRA騎手としてデビュー。1981年5月4日生まれ。父親がJRA競馬学校の教官だった縁から、幼少期より乗馬に親しむ環境で育ちました。当初は双子の弟が騎手を目指していましたが、弟の受験失敗をきっかけに自身も騎手への道を志すこととなります。

美浦トレーニングセンターの稗田研二厩舎からスタートした平沢氏の騎手生活は、当初平地競走で目覚ましい活躍とはなりませんでした。しかし、デビュー3年目から障害競走にも騎乗を始め、持ち前の才能を開花させていきます。2011年には平地競走の免許を返上し、以降は障害競走に専念。2013年には所属を美浦トレーニングセンターから栗東トレーニングセンターに移しました。

転機となったのは2016年7月、小倉サマージャンプでのマキオボーラーとのコンビでの重賞初制覇です。その後も数々の勝利を重ね、2017年にはJRA新記録となる障害競走5連勝を達成するなど、実力を示しました。2020年11月には、京都ジャンプステークス（阪神競馬場での代替開催）でタガノエスプレッソに騎乗し勝利。この勝利は、当時障害競走界で圧倒的な強さを誇っていたオジュウチョウサンの連勝記録を11で止める金字塔となりました。

2021年6月5日、JRA通算100勝（障害94勝、平地6勝）を達成。長く第一線で活躍した平沢氏ですが、2023年12月20日、12月31日付で騎手免許を取り下げ、引退を発表しました。現役最後のレースは12月23日の中山大障害。マイネルレオーネに騎乗し7着という結果に終わりましたが、多くのファンから惜しまれつつ、20年以上にわたる騎手生活に幕を閉じました。

引退後も、松下武士厩舎に所属し、調教助手として競馬界に貢献を続けることを表明しています。平沢氏の指導の下、新たな才能が花開くことを期待したいところです。

主な騎乗馬

平沢氏の騎手生活を彩った主な騎乗馬には、以下の馬が挙げられます。

マキオボーラー (2016年小倉サマージャンプ優勝)
タイセイドリーム (2018年新潟ジャンプステークス優勝)
マイブルーヘブン (2019年新潟ジャンプステークス優勝)
タガノエスプレッソ (2020年阪神ジャンプステークス、2020年京都ジャンプステークス優勝)

平沢健治氏は、数々の名馬とのコンビで数々の勝利を収め、日本の障害競走界に大きな足跡を残しました。調教助手として第二の人生を歩む彼から目が離せません。

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