年男・年女

年男・年女とは

年男・年女（としおとこ・としおんな）とは、生まれた年と同じ十二支の年を迎えた男女のことです。具体的には、自身の生まれた干支が巡ってくる年を指します。例えば、巳年生まれの男性であれば、12年ごとに巡ってくる巳年が年男の年となります。

ただし、生まれた年は年男・年女とはみなされず、その12年後が最初の年男・年女となります。つまり、満年齢が12の倍数になる年、あるいは数え年を12で割ると1余る年に該当する男女が年男・年女となります。

このことから、還暦（60歳）や大還暦（120歳）を迎える人は、必ず年男・年女であることがわかります。

年男・年女と曜日

4の倍数世紀に生まれた人が初めて年男・年女になる年の誕生日の曜日は、必ず生まれた日の曜日の次の曜日になります。そのため、次の年男・年女の誕生日では、さらに次の曜日へとずれていきます。

生まれた日と同じ曜日に誕生日が巡ってくる年男・年女は、84歳になった時です。これは、4の倍数世紀の世紀末が閏年となり、カレンダーが28年で一周する期間が、4の倍数世紀の最初の年から（4の倍数＋1）世紀の下二桁が71年まで続くためです。ちなみに、この条件で還暦を迎える人の誕生日の曜日は、生まれた日の曜日から2つ前にずれることになります。

年男・年女の習俗

年男・年女の運勢については、吉であるとする説と凶であるとする説の両方があります。厄年の考え方では、年男・年女となる年齢の一部が中厄や小厄と重なることがあります（詳細については流派によって異なります）。

節分では、年男・年女（もともとは年男のみ）が豆を撒く習慣があります。現在では、寺社の行事などでよく見られます。また、学校行事として小学6年生（数え年13歳、早生まれの場合は12歳）が豆まき役を担うこともあります。

年男・年女は、日本の伝統的な文化に深く根付いた風習です。人生の節目として、その年の無病息災を願う意味合いが込められています。

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