広島南道路

広島南道路

広島南道路は、広島県安芸郡海田町日の出町から廿日市市地御前に至る、総延長23.3kmの道路です。

概要

路線の大部分は広島湾沿いを走る湾岸道路であり、地域高規格道路「東広島廿日市道路」の一部を構成しています（他の区間は東広島バイパス・安芸バイパス）。

現在、海田町日の出町から広島市西区商工センター間の区間が事業化されています。2014年3月23日までに、以下の区間が開通しました。

安芸郡坂町の海田大橋出入口から広島市南区の仁保JCTまで：臨港道路海田大橋（自動車専用道路）
仁保JCTから広島市西区の観音出入口まで：広島高速3号線（自動車専用道路）
観音出入口から広島市西区の商工センター出入口まで：広島市が整備する無料区間
一部区間の街路：国道2号など

太田川放水路の観音地区側には、かつて広島西飛行場（現・広島ヘリポート）が存在していました。そのため、橋梁方式で工事を進めた場合、滑走路の短縮によって飛行場の機能が低下する懸念がありました。広島市は飛行場の機能維持を求めてトンネル方式を主張しましたが、広島県は工費面から橋梁方式を主張し、対立がありました。しかし、2004年5月31日に開催された広島県知事（当時）と広島市長（当時）のトップ会談によって、橋梁方式（太田川大橋）での建設に合意しました。

沿革

1988年（昭和63年）11月10日：海田町日の出町 - 宇品 (出島) 間都市計画決定。翌1989年（平成元年）に事業化。
1990年（平成2年）12月6日：臨港道路海田大橋（東部流通西出入口 - 仁保JCT間）併用開始。
1994年（平成6年）：海田大橋入口 - 日の出町交差点間の一般部2.2 kmが開通。
1997年（平成9年）5月8日：宇品 (出島) - 廿日市市地御前間都市計画決定。同年、宇品 (出島) - 商工センター間事業化。
2000年（平成12年）：広島高速3号線仁保JCT - 宇品出入口間が開通。
2002年（平成14年）10月：南区宇品海岸の一般部 1.3kmが開通。
2010年（平成22年）4月：広島高速3号線宇品出入口 - 吉島出入口間が開通。
2014年（平成26年）3月23日：吉島出入口 - 商工センター出入口間の自動車専用道路部分 (4.2 km) （うち吉島出入口 - 観音出入口間 (2.9 km) が広島高速3号線として有料、観音出入口 - 商工センター出入口間 (1.3 km) は無料）と広島市中区光南3丁目 - 同市西区観音新町4丁目間の一般道路部分がそれぞれ開通。
2022年（令和4年）3月25日：木材港西 - 廿日市間を暫定2車線で事業化決定

構成する道路および道路管理者

複数の事業主体が分担して整備・維持管理を行っています。

自動車専用道路部

(省略)

街路部

(省略)

主な橋梁

太田川下流部に形成された三角州の海岸寄りを通ることから、複数の橋梁が建設されています。

自動車専用道路部

海田大橋
宇品大橋
元安川大橋
本川大橋
天満川大橋
太田川大橋：自動車専用道路の本線下部に自転車・歩行者用の通路が設けられます。

街路部
西明神橋
江波大橋
観音大橋
新八幡川橋
広島はつかいち大橋
榎浦大橋

関連項目

中国地方の道路一覧

外部リンク

広島高速道路公社
国土交通省 中国地方整備局 広島国道事務所
* 一般国道2号広島南道路 事業再評価 (PDF) （国土交通省中国地方整備局2013年12月付資料）

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