広島大学サタケメモリアルホール

広島大学サタケメモリアルホール

広島大学サタケメモリアルホールは、広島県東広島市の広島大学東広島キャンパス内にある多目的ホールです。このホールは、全国の総合系国立大学で初めて本格的な音響設備とオーケストラピットを備えた施設として注目されています。設計や建設には大成建設が関与し、1999年に広島大学の創立50周年を記念して建設されました。

概要

ホールの建設は、広島大学創立50周年記念事業によって実現し、同窓会や地域企業からの寄付によって支えられました。「サタケ」という名前は、地元企業のサタケとその創業家に由来しており、その企業が多額の寄付を行った結果、約15億円の事業費のうちおおよそ7億円を賄っています。これにより、地域住民にも広く利用されることが条件とされていました。

建設工事は2002年3月に始まり、2003年2月に完了。落成式は同年5月31日に行われ、その後の6月にはオペラ「椿姫」が初めて上演されました。このように、サタケメモリアルホールは広島大学の文化的活動の重要な場となっています。

施設の特徴

ホールの外観は、グランドピアノをイメージしたデザインとなっており、六角形の形状が特徴です。舞台床には桜の無垢材が使用され、客席壁面には楢の練付材、床材には樺のフローリングが選ばれています。ホールには平山郁夫が手がけた緞帳「月光流砂らくだ行」があり、演奏の際にはこの美しい背景が観客を魅了します。また、ホール内にはスタインウェイのフルコンサートピアノが設置されています。このような贅沢な設備は、音楽や演劇の公演に最適です。

構造と面積

サタケメモリアルホールは、鉄筋コンクリートの構造を基盤とし、一部に鉄骨構造も利用されています。地上3階、地下1階の構成で、最高高さは22.9メートル、延床面積は3,532平方メートルに及び、最大収容人数は1,000人という広さを誇ります。多様なイベントに対応できるこのホールは、国際会議や学術活動、地域の交流イベントにも利用されています。

アクセス

そのアクセスも便利で、JR山陽本線西条駅または八本松駅からは、芸陽バスや中国JRバスを利用して「広大中央口」バス停で下車できます。また、山陽新幹線の東広島駅からも同様のバスが運行しており、訪問者は非常にアクセスしやすい立地にあります。

広島大学サタケメモリアルホールは、学問と芸術が交わる場として今後も地域社会と連携し、様々な文化活動に寄与していくことが期待されています。

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