広島市現代美術館

広島市現代美術館：現代美術の殿堂

広島市現代美術館は、広島県広島市南区比治山公園に位置する、現代美術に特化した美術館です。1989年5月3日の開館以来、国内外で活躍する現代アーティストの作品を数多く展示し、広島の文化・芸術シーンを牽引する存在として広く親しまれています。

建築と空間

美術館の建物は、著名な建築家、黒川紀章氏の設計によるものです。洗練されたデザインと広々とした空間は、来館者にとって快適な鑑賞環境を提供しています。館内には、複数の展示室に加え、ミュージアムショップ、カフェ、ミュージアム・スタジオ、ビデオコーナー、ライブラリーコーナーなど、充実した付帯施設が整備されています。これらの施設は、鑑賞体験の幅を広げるだけでなく、芸術に触れる機会をより豊かなものにしてくれます。

2020年12月28日から2023年3月18日にかけて大規模なリニューアル工事が行われ、館内は全面的に改修されました。最新の設備が導入され、より快適で安全な空間へと生まれ変わっています。

収蔵作品と展示

広島市現代美術館は、第二次世界大戦後に制作された現代美術作品を中心に、幅広いジャンルの作品を収蔵しています。そのコレクションは、国内外の著名なアーティストの作品を網羅しており、現代美術史を理解する上で貴重な資料となっています。

特に注目すべき作品としては、ヘンリー・ムーアの「アーチ」、フェルナンド・ボテロの「小さな鳥」、澄川喜一の「安芸の翼」、アンディー・ウォーホルの「マリリン」、そして草間彌生の「よみがえる魂」などが挙げられます。これらの作品は、それぞれ異なる表現方法やテーマを持ちながらも、現代美術の多様性を象徴するものです。その他にも、フランク・ステラ、ドナルド・ジャッド、日高理恵子、諫山元貴、佐野ぬい、山口勝弘、山野アンダーソン陽子など、多くの著名なアーティストの作品が収蔵されており、常設展ではこれらの作品を鑑賞することができます。

また、企画展では、国内外の現代美術の動向を反映したテーマ展や個展が開催され、常に新鮮な刺激を与えてくれます。

アクセスと情報

美術館は、比治山公園の中にあり、自然豊かな環境に恵まれています。周辺には広島市立まんが図書館なども位置し、文化施設が集積したエリアとなっています。

アクセスは、広島電鉄皆実線比治山下停留場、広電バス・広島バス「段原中央」バス停、ひろしま観光ループバス「現代美術館前（まんが図書館）」バス停から徒歩圏内です。駐車場も公園内に約120台分用意されており、車でのアクセスも便利です。

開館時間は10:00～17:00（5月3日は19:00まで）、休館日は月曜日（祝日の場合は開館し、翌平日休館）です。観覧料は、コレクション展が一般350円（30名以上の団体は250円）、大学生250円（150円）、高校生・65歳以上150円（100円）です。特別展の場合は別途料金が設定されます。

カフェも併設されているので、鑑賞の合間にゆっくりと休憩することもできます。

広島市現代美術館は、現代美術を深く理解し、楽しむための素晴らしい場所です。広島を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。

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