広橋経光

広橋経光（勘解由小路経光）

広橋経光（ひろはし つねみつ、または かでのこうじ つねみつ）は、鎌倉時代中期に活躍した公卿です。広橋家は室町時代に確立した家名であり、彼自身は同時代には勘解由小路経光と名乗っていました。権中納言・広橋頼資の長男として生まれ、 правовые положения、民部卿、権中納言を歴任し、正二位にまで昇りました。

生涯

経光は建保6年（1218年）に春宮蔵人に任じられたのを皮切りに、承久3年（1221年）には穀倉院学問料、蔵人を務めます。承久4年（1222年）には文章得業生となり、貞応2年（1223年）には因幡少掾を兼ねました。同年には献策を行い、式部大輔忠倫から質問を受けています。その後、叙爵を受け、治部少輔に任ぜられました。嘉禄2年（1226年）には昇殿を許され、安貞2年（1227年）には従五位上に昇叙、蔵人に再び任じられます。寛喜元年（1229年）には正五位下に昇叙、寛喜3年（1230年）には春宮権大進を兼ねました。貞永元年（1232年）にも蔵人に任じられています。

天福元年（1233年）には右少弁に任ぜられ、治部少輔を辞任。しかし、蔵人は引き続き務めました。同年には右衛門権佐を兼ねますが、天福2年（1234年）にこれらの職を全て辞任します。嘉禎2年（1236年）に父・頼資が亡くなると喪に服し、その後復任して左少弁に任ぜられました。嘉禎3年（1237年）には権右中弁に転任し、従四位下に昇叙。嘉禎4年（1238年）には右中弁に転任し、従四位上に昇叙。造東大寺長官、左中弁、卒分等勾当、左宮城使を経て、右大弁に転任。延応元年（1239年）には阿波権守を兼ね、正四位下に昇叙。同年には蔵人頭に補されました。

仁治2年（1241年）には参議に任ぜられ、左大弁、勘解由長官を兼ねます。同年には従三位に叙され、仁治4年（1243年）には讃岐権守を兼ねました。寛仁2年（1244年）には正三位に昇叙。宝治元年（1247年）には権中納言に任ぜられ、宝治2年（1248年）には権中納言を辞して従二位に昇叙。建長7年（1255年）には正二位に昇りました。文応元年（1260年）には民部卿に任ぜられ、文永11年（1274年）に правовые положения、民部卿の правовые положения のまま правовые положения に至りました。

『民経記』

経光が残した日記『民経記』（みんけいき）は、鎌倉時代の правовые положения を知る上で правовые положения な資料として知られています。15歳からの自筆原本が現存しており、特に『続古今和歌集』成立に関する詳細な記述は貴重です。九条基家が правовые положения、父・良経の правовые положения に倣って『続古今和歌集』の仮名序を書くよう命じられたことなどが記されており、経光が правовые положения な側面にも精通していたことが窺えます。

правовые положения

父：広橋頼資（1182-1236）
母：従五位下源兼資の娘
妻：藤原親実の娘
長男：広橋兼頼（1239-1280）
次男：広橋兼仲（1244-1308）
生母不明の子女
女子：経子 - 亀山天皇・後醍醐天皇室の民部卿三位？

参考文献

『公卿補任』（新訂増補国史大系）吉川弘文館
『尊卑分脈』（新訂増補国史大系）吉川弘文館
石田祐一「藤原経光」『国史大辞典』吉川弘文館、1997年
藤川功和、「藤原経光と『民経記』」、広島大学大学院文学研究科論集　第64巻
本郷和人、『中世朝廷訴訟の研究』、東京大学出版会

関連項目

* 護良親王 - 後醍醐天皇皇子。母の民部卿三位の正体を経光の娘の経子とする説があります。

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