広瀬満正

広瀬満正

広瀬満正（ひろせ みつまさ、1860年1月10日 - 1928年12月5日）は、明治時代から大正時代にかけて活躍した日本の政治家であり、実業家です。彼は貴族院の多額納税者議員を務めました。

生涯

広瀬満正は、1860年（安政6年）に伊予国新居郡金子村久保田（現在の愛媛県新居浜市久保田町）で、広瀬宰平の長男として生まれました。広瀬宰平は初代住友総領事です。

東京外国語学校を卒業後、故郷に戻った満正は、中萩村と金子村で数千ヘクタールに及ぶ広大な土地の開墾事業に尽力しました。また、実業界においても川崎汽船や朝鮮殖産銀行といった主要企業の重役を歴任し、その経営手腕を発揮しました。

1911年（明治44年）には、愛媛県における多額納税者として貴族院議員に互選され、同年9月29日から1918年（大正7年）9月28日までその職を務めました。この間、彼は国政に参画し、経済や産業の発展に貢献しました。

家族・親族

広瀬満正の家族構成は以下の通りです。

父：広瀬宰平（初代住友総領事）
従弟（兼義兄）：伊庭貞剛（2代住友総領事）
妻：広瀬よね子（旧姓：伊庭）
甥：北脇昇（画家）

広瀬家は、住友財閥との深い繋がりを持ち、日本の経済界に多大な影響を与えました。また、北脇昇のような芸術家も輩出しており、多方面で才能を発揮した一族でした。

参考文献

東洋新報社編『大正人名辞典 第3版』東洋新報社、1917年。
衆議院、参議院 編『議会制度七十年史 第1』大蔵省印刷局、1960年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3034963。
『愛媛県百科大事典』下、愛媛新聞社、1985年。
上田正昭ほか 監修『講談社日本人名大辞典』講談社、2001年。ISBN 4062108496。

広瀬満正は、政治家、実業家として多岐にわたる分野で活躍し、日本の近代化に貢献しました。彼の功績は、今日においても高く評価されています。

もう一度検索