広電五日市駅

広電五日市駅は、広島市佐伯区旭園に位置する広島電鉄宮島線の駅です。駅番号はM28。隣接するJR西日本山陽本線の五日市駅とは自由通路で結ばれ、乗り換えの利便性が高いのが特徴です。

歴史

1924年（大正13年）4月、宮島線の草津町駅から廿日市町駅までの開通時に、中間駅の一つとして開業しました。当初は駅の南にあった海老山にちなみ海老浜駅となる予定でしたが、五日市町駅として開業。その後、1931年（昭和6年）に電車五日市駅、1961年（昭和36年）に現在の広電五日市駅へと駅名が変更されました。

以前は現在の位置より200メートルほど西に離れた場所にありましたが、1987年（昭和62年）に五日市駅の駅舎建て替えに合わせて東へ250メートル移設。両駅が隣接し、通路で連絡するようになりました。この移設により、隣の楽々園駅との駅間距離が長くなったため、同日に佐伯区役所前駅が新設されています。

年表

1924年（大正13年）4月6日：五日市町駅として開業
1931年（昭和6年）2月1日：電車五日市駅に改称
1961年（昭和36年）6月1日：広電五日市駅に改称
1987年（昭和62年）3月27日：現在地に移転、駅舎撤去
2003年（平成15年）4月20日：当駅折り返し電車廃止
2004年（平成16年）4月：定期券窓口での常備券取扱終了
2005年（平成17年）8月29日：ラッシュ時に集札係員配置
2019年（平成31年）4月1日：広電西広島方面行きホームにエレベーター設置
2022年（令和4年）7月：ラッシュ時の係員による集札を廃止

駅構造

2面2線の地上駅で、下りホーム（広電宮島口方面）と上りホーム（広電西広島方面）があります。下りホームには定期券販売窓口があり、広電宮島口寄りにはかつて宮島線で運行されていた鉄道車両専用の高床ホームが残されています。五日市駅との連絡通路は跨線橋です。上りホーム側では2019年4月にエレベーターが設置されたことに伴い、停止位置が変更されました。

佐伯区役所前寄りに渡り線があり、広電西広島方面からの折り返し運転が可能ですが、定期の折り返し列車は2003年春のダイヤ改正で廃止されました。

利用状況

広島市統計書によると、1日平均乗車人員は以下の通りです。

（具体的なデータは広島市統計書を参照ください）

駅周辺

1987年の駅移設の際に南口広場が整備され、バスが乗り入れ可能になりました。国道2号を跨ぐ歩道橋も新設されています。

JR西日本山陽本線 五日市駅
アヴィーユビル
スパーク 五日市駅前店
アヴィーユボウル
快活CLUB 五日市駅前店
エニタイムフィットネス五日市店
五日市福屋
フタバ図書五日市福屋店
広島なぎさ中学校・高等学校
なぎさ公園小学校

バス路線

広電バスが五日市駅北口・南口に発着。南口にはAIオンデマンドバス「SMART MOVER」の乗降ポイントもあります。

五日市駅北口

1番のりば：東観音台団地、薬師が丘団地、彩が丘団地、藤の木団地、免許センター、ジアウトレット広島、五月が丘、広島修道大学、広島市立大学方面
2番のりば：山田団地、美鈴が丘団地、美鈴が丘高校方面

五日市駅南口

3番のりば：東観音台線（楽々園経由）東観音台団地方面
4番のりば：湯来線 杉並台・湯来温泉方面
SMART MOVER：五日市湾岸地区AIオンデマンドバス

隣の駅

広島電鉄宮島線：修大協創中高前駅 - 広電五日市駅 - 佐伯区役所前駅

参考資料

長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング、2005年
『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年
* 広島市企画総務局編 『広島市統計書』各年版

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