庚午 (広島市)
庚午（こうご）
庚午は広島市西区にある地名で、さまざまな町名が存在しています。これには庚午北、庚午中、庚午南が含まれ、前者はそれぞれ一丁目から四丁目、後者は一丁目と二丁目までの区域を構成しています。また、この地域の人口は19,736人にのぼり、かつての町名は「庚午町」と呼ばれていました。
地理
庚午は太田川放水路の下流に位置しており、豊かな自然環境が移り変わる景色を提供しています。
歴史
庚午地区の歴史は1869年（明治2年）にさかのぼります。この年、広島では大規模な凶作が起こり、多くの困窮者が現れました。これに対処するため、広島藩は地域での本格的な干拓工事を行い、翌1870年には現在の庚午地区に新たに整備された干拓地が「庚午新開」と名付けられました。
古くからの漁村である隣接の草津地区に対し、庚午地区ではサツマイモや大根などの野菜栽培が活発でした。また、戦後の困窮期には多くの家庭が学校の校庭を利用してサツマイモの栽培を行い、広島市立庚午中学校は「イモ中」として地域に親しまれました。
その後、食糧事情が安定すると農業から商工業への移行が進み、現在では新しい住宅や店舗が立ち並ぶ近代的な地域に成長しました。庚午は近年も人口が増加傾向にあり、活気に満ちた町として発展を続けています。
年表
- - 1869年: 干拓工事が着工される。
- - 1870年: 干拓工事が完了し、「庚午新開」と命名される。
- - 1889年: 町村制が施行され、草津村が設置される。
- - 1909年: 草津村が町制を施行し、草津町となる。
- - 1929年: 草津町が広島市に編入合併される。
- - 1933年: 草津町大字が再編され、庚午町が成立する。
- - 1967年: 庚午町が「庚午中」「庚午南」「庚午北」に再編される。
- - 1980年: 広島市の政令指定都市化とともに「広島市西区」に編入される。
交通
庚午地域は交通網が充実しており、バスや鉄道が利用できます。
バス
鉄道
最寄りの広島電鉄宮島線の駅は以下の通りです。地域によって最寄りの駅は異なることがあります。
施設
教育、宗教、スポーツに関連する施設が地域内に揃っています。
教育施設
宗教施設
- - 庚午神社
スポーツ施設
- - 広島市西区スポーツセンター
- - 草津公園野球場
これらの施設は、地域住民の日常生活に重要な役割を果たしています。庚午はその歴史と発展を通じて、現在も多くの地域住民に愛されている町です。
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