庚申塚停留場

庚申塚停留場

庚申塚停留場は、東京都豊島区西巣鴨二丁目に所在する、東京都交通局が運行する都電荒川線（東京さくらトラム）の停留場です。停留場番号はSA 21が付与されています。

歴史

この停留場の歴史は、1911年（明治44年）8月20日に王子電気軌道が飛鳥山上（現在の飛鳥山）から大塚（現在の大塚駅前）までの区間を開通させた際に始まりました。その後、1942年（昭和17年）2月1日には王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電（現在の東京都電車）滝野川線の一部となります。戦時体制下においては、1944年（昭和19年）に滝野川線の営業が一時休止されましたが、終戦後の1946年（昭和21年）7月10日に営業が再開されました。比較的近年の出来事としては、2008年（平成20年）12月19日に停留場のリニューアル工事が完了し、装いを新たにしました。

構造

庚申塚停留場は地上に設置されており、向かい合う形のホームが2面2線配置されています。三ノ輪橋方面行きのホームに隣接して、飲食店が営業を行っています。停留場全体は、2008年（平成20年）12月19日にリニューアルが実施され、昭和30年代の雰囲気を模した、木目調で懐かしいデザインに変更されました。このリニューアルを記念し、翌年の2009年（平成21年）1月17日と1月18日には、地元の巣鴨地蔵通り商店街が中心となり、記念イベントが開催されました。また、三ノ輪橋方面ホームのすぐ近くには、豊島区役所によって管理されている公衆トイレが設置されており、利用者の利便が図られています。

周辺環境

停留場周辺は、旧中山道に沿って広がる「巣鴨地蔵通り商店街」の中心地にあたります。特に有名なのは、とげぬき地蔵尊として親しまれている高岩寺で、毎月4日、14日、24日に開催される縁日の日には、多くの高齢者をはじめとする参拝客がこの停留場を利用し、大変賑わいます。商店街の入口付近には小さな猿田彦大神の神社があり、これは古くからこの地域に根付く庚申信仰に関連するものです。かつてこの地は、江戸時代に中山道の板橋宿の一つ手前に位置する「立て場」と呼ばれる休憩地点として栄え、多くの旅人で賑わった歴史があります。その他、周辺には城北信用金庫地蔵通り出張所、特別養護老人ホーム菊かおる園、スーパーマーケットのコモディイイダなどの生活関連施設に加え、妙法寺や巣鴨病院、淑徳巣鴨中学校・高等学校、豊島区立巣鴨北中学校、豊島区立西巣鴨小学校、大正大学、東京大学豊島国際学生宿舎、豊島区立清和小学校、都立大塚ろう学校といった教育・医療機関も点在しています。

隣接停留場

東京都交通局 都電荒川線（東京さくらトラム）においては、当停留場（SA 21）の西側には新庚申塚停留場（SA 20）があり、東側には巣鴨新田停留場（SA 22）が位置しています。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

庚申塚停留場 | 都電 | 東京都交通局

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