建国幼・小・中・高等学校

建国幼・小・中・高等学校について

建国幼・小・中・高等学校（建国学園）は、大阪府大阪市住吉区遠里小野にある私立学校で、特に在日韓国・朝鮮人の子どもたちへの民族教育を重視しています。この学校は、学校教育法第1条に基づく「一条校」として認可されており、オールドカマーと呼ばれる在日韓国人の子弟だけでなく、日本国籍を取得した生徒やニューカマーの韓国人生徒も在籍しています。

教育の特徴

この学校の授業では主に検定教科書が用いられ、基本的には日本語で行われます。ですが、毎週3から5時間は民族教育の一環として、韓国語や韓国の地理・歴史に関するカリキュラムが組まれています。さらに、幼稚園から高校にかけてテコンドーやサムルノリといった朝鮮文化を学ぶ授業も行われ、学生たちは多角的な視点から文化を学びます。

また、小学校1年生から英語教育が始まり、中学校では日本語、朝鮮語、英語の3ヶ国語を学ぶ「トリリンガルコース」を設設しています。高等学校では、英語教育を強化した「英米文化コース」が設けられ、進学に向けた学力向上が期待されています。特に高等学校では、大学受験に特化した「特別進学コース」が設立されており、高い進学実績を上げています。提携している学校には、日本の同志社大学や韓国の延世大学校も含まれています。

沿革

建国幼・小・中・高等学校は1946年に建国工業学校・高等女学校（旧制）として設立され、その後1947年に建国中学校へと改名されました。1948年には建国高等学校が設立され、1949年には建国小学校が追加されるなど、段階的に教育機関が整備されました。1951年に学校法人として正式な認可を受け、一条校となりました。1997年には建国幼稚園が設立され、2021年には日本の高校において初めての試みとして生理休暇が導入されました。

クラブ活動

学校のクラブ活動も盛況で、特に女子バレーボール部は2009年と2010年にインターハイや春の高校バレー大会に出場した実績を持っています。運動部としては、テコンドー、柔道、サッカー、バスケットボール、テニス、ダンス等があり、さまざまなスポーツが楽しめます。

文化部では、プログラミング部、伝統芸術部、吹奏楽部、美術部といった多彩な部活動が展開されています。

著名な出身者

建国幼・小・中・高等学校からは、プロ野球選手の金城晃世や、Vプレミアリーグの堀江彩、歌手のイ・デフィなど、多くの著名人が輩出されています。また、囲碁棋士の河英一やエッセイストのイム・キョンソンもこの学校の卒業生です。

アクセス

この学校は、JR西日本の阪和線杉本町駅から北西へ約600メートル、南海高野線の我孫子前駅から南東へ約600メートルの距離に位置しています。通学の立地条件も良好です。

関連項目

日本の他の教育機関との比較として、大阪府内の高等学校や中学校、小学校といったリストも関連項目として挙げられます。また、青丘学院つくば中学校・高校や京都国際中学校・高校、大阪金剛インターナショナル小学校・中学校・高校も韓国の在外教育機関として言及されることがしばしばです。

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