式守伊之助 (42代)

42代式守伊之助について

42代式守伊之助（よんじゅうにだい しきもり いのすけ）は、1961年10月30日に生まれ、大相撲の立行司として幅広い経験を持つ人物です。本名は洞澤裕司（ほらさわ ゆうじ）、血液型はO型で、九重部屋に所属しています。

出身と相撲に対する情熱

東京都府中市で育った伊之助は、幼少期から相撲に魅了されていました。特に、北の富士のファンであり、相撲界でのキャリアを早くから志すようになります。1977年、高校入学後に「行司になりたい」との強い思いを持ち、すぐに退学して井筒部屋に入門しました。

初土俵は1977年11月の場所で、当時の名は木村裕司として九重部屋からデビューを果たしました。力強い呼び上げ声とまさに迫力のある立ち振る舞いが特徴的で、その後彼の名を広めることになります。

番付書きとしての歴史

2000年3月から式守敏廣（後の立行司36代木村庄之助）の番付書き助手を始め、2007年11月場所より自身が番付書き担当となります。彼が書いた番付は、1873年以降134年ぶりの空位を含む特異なものがあり、以後も大麻問題による空位が多く見られました。最後に記した2023年1月場所の番付は、125年ぶりに1横綱1大関が記載された珍しいものとなりました。

昇進と名跡

2014年11月には三役格行司へ昇進し、2016年5月から3代目木村容堂を襲名しました。その後2023年11月場所より次席行司としての役割を果たし、日本相撲協会の理事会は次期式守伊之助を慎重に選ぶことになります。2024年8月、付き人としての任務を果たしながら次代の立行司としての素質が認められ、最終的に42代式守伊之助が誕生します。

趣味やエピソード

趣味はプロレス観戦や落語鑑賞で、カルチャーにも造詣があります。また、行司としての経験の中で数多くのエピソードが生まれ、特に彼の機転が光った瞬間がいくつかあります。2014年5月場所の幕内土俵入りでは、行司の不在に対処し、スムーズに進行させたエピソードが記憶されています。

そして、川柳にも興味があり、『大相撲中継』内のコーナーで自身の作品を発表。他にも、幕内土俵入りの先導役を務めるなど、その多才さが随所に見受けられます。

略歴

• - 1977年11月: 初土俵木村裕司
• - 1978年1月: 序ノ口格
• - 1985年1月: 木村恵之助に改名
• - 1994年1月: 十両格昇進
• - 2007年11月: 番付書き担当
• - 2014年11月: 三役格昇進
• - 2016年5月: 3代木村容堂襲名
• - 2024年9月: 42代式守伊之助襲名

式守伊之助は、相撲界での多くの役割を担い、これからもその存在感を絶やすことなく、歴史を積み重ねていくと思われます。

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