彦岳 (大分県)

彦岳（ひこだけ）

概要

大分県南部に位置する彦岳は、津久見市と佐伯市の境界にそびえる標高639.4mの山です。四浦半島の稜線に連なり、その付け根部分に位置しています。山頂は特徴的なドーム状の形状をしており、周辺地域におけるランドマークとして親しまれています。

山頂には彦岳権現社が祀られており、そこからは東に津久見湾、佐伯湾の美しいリアス式海岸や豊後水道、西には祖母山や九重連山の雄大な山々を一望できる絶景スポットです。

かつてこの山頂は、津久見市、旧佐伯市、旧南海部郡弥生町、旧同上浦町の4つの市町の境界が交わる場所でしたが、2005年3月3日の合併により、現在は津久見市と佐伯市の市境となっています。

登山ルートは複数あり、一般的には津久見市の彦岳トンネル入口か、佐伯市の狩生からのルートが利用されています。その他、津久見市千怒、佐伯市上浦（旧上浦町）、床木（旧弥生町）からも登山道が整備されており、上浦からは7合目付近まで林道が続いています。毎年4月中旬には、津久見市山岳会と津久見市観光協会による山開きが行われ、多くの登山客で賑わいます。また、狩生側の山麓には、国の天然記念物である狩生鍾乳洞が存在します。

登山ルート

彦岳トンネル入口（津久見市）からのルート：比較的整備された登山道で、初心者でも比較的登りやすいルートです。
狩生（佐伯市）からのルート：山麓に狩生鍾乳洞があるルートで、自然を満喫しながら登山を楽しめます。
千怒（津久見市）からのルート：比較的マイナーなルートですが、静かな山歩きを楽しみたい方におすすめです。
上浦（佐伯市、旧上浦町）からのルート：7合目付近まで林道が整備されており、比較的楽に高度を稼ぐことができます。
床木（佐伯市、旧弥生町）からのルート：地元の人に親しまれているルートで、里山の風景を楽しみながら登ることができます。

交通アクセス

鉄道
JR九州日豊本線狩生駅から徒歩約90分
* JR九州日豊本線津久見駅から徒歩約120分


彦岳は、登山だけでなく、周辺の観光スポットも楽しめる魅力的な山です。ぜひ一度訪れて、その美しい景色を堪能してください。

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