彭州市

彭州市（ほうしゅう-し）

彭州市は、中華人民共和国四川省成都市に位置する県級市です。歴史的には、この地域における行政の中心地としての役割を担ってきました。しかし、2008年の四川大地震では、橋の崩落などにより多くの人々が孤立するなど、甚大な被害を受けました。

地理

彭州市は、成都市中心部から北西に約36キロメートルの距離に位置しています。

歴史

彭州市の前身は、435年（南朝宋の元嘉12年）に設置された晋寿県に遡ります。その後、南朝斉によって南晋寿県と改称されましたが、南朝梁の時代に再び晋寿県に戻されました。当時は南晋寿郡の郡治であり、南朝梁の天監年間には東益州が設置され、その州治となるなど、この地方の行政の中心地としての役割を果たしていました。

北周の時代になると、南晋寿郡と晋寿県は廃止され、新たに九隴県が設置されました。元代に入り、1276年（至元13年）に九隴県は廃止され、彭州と改められました。明代の1377年（洪武10年）には、彭州は彭県とされました。清代の1668年（康熙7年）には、彭県は廃止され新繁県に編入されましたが、1728年（雍正6年）に彭県が再設置されました。

1993年、彭県は市制を施行し、彭州市となり現在に至っています。

行政区画

彭州市は、以下の8街道と5鎮を管轄しています。

街道：天彭街道、敖平街道、九尺街道、隆豊街道、濛陽街道、致和街道、麗春街道、丹景山街道
鎮：竜門山鎮、桂花鎮、通済鎮、白鹿鎮、葛仙山鎮

観光地

彭州市には、以下の観光地があります。

龍門山国家地質公園
白水河国家森林公園
領報神学校

出身者

尹昌衡 - 清末民初の軍人。中国同盟会会員。初代四川都督。

関連項目

* 四川大地震

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