御井駅

御井駅：久留米の住宅地に佇むローカル駅

御井駅は、福岡県久留米市御井旗崎にある九州旅客鉄道（JR九州）久大本線の駅です。1928年（昭和3年）に開業して以来、地域住民の足として長く利用されてきました。

歴史と変遷

御井駅は、1928年（昭和3年）12月24日に国有鉄道の駅として開業しました。開業当初は貨物や荷物の取り扱いも行っていましたが、1971年（昭和46年）2月20日にはこれらの取り扱いを廃止し、無人駅となりました。その後、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR九州に継承されました。2006年（平成18年）には駅舎が改築され、現在の駅舎となりました。また、2012年にはICカードSUGOCAの利用が可能となりました。

駅舎と構造

御井駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホーム間は構内踏切で連絡しており、駅舎は東側に位置しています。改築前の駅舎は木造で、助役が勤務し、乗車券販売や小荷物の取り扱いなども行われていました。現在の駅舎は、2006年の改築によって待合所が設置されたシンプルな構造となっています。

利用状況と周辺環境

御井駅は、久留米大学や久留米市立南筑高等学校、福岡県立久留米筑水高等学校などの教育機関の最寄り駅であることから、学生の利用が中心でした。1974年（昭和49年）の1日平均乗降客は約600人でしたが、2016年度の1日平均乗車人員は266人となっています。近年はJR九州による統計発表がないものの、駅周辺の住宅地開発により、利用客の増加傾向にあると推測されます。

駅周辺は久留米市郊外の住宅地が広がっており、近年特に住宅の建設が進み、人口増加が見られます。道路はやや狭く、車での移動が中心となります。久留米インターチェンジへのアクセスも良好です。

周辺施設とアクセス

御井駅周辺には、久留米東郵便局、ホームプラザナフコ旗崎店、追分郵便局、久留米純心幼稚園、九州安全衛生技術センターなどの施設があります。また、特徴的なものとして、駅付近では水縄断層が走り、列車は断層の真横を通過しています。

交通アクセスとしては、西鉄バスの久留米御井駅前停留所があり、久留米大学病院、JR久留米駅、西鉄久留米駅、その他周辺地域へのバス路線が利用可能です。また、JR久留米駅までは電車で約12分、西鉄久留米駅まではバスで約12分の距離にあります。

隣の駅

久大本線
久留米大学前駅 - 御井駅 - 善導寺駅

まとめ

御井駅は、歴史と変化を刻んできた久留米市のローカル駅です。学生利用を中心に、近年は周辺の住宅開発に伴い利用状況にも変化が見られる、静かなながらも重要な役割を担う駅と言えるでしょう。周辺の環境やアクセスについても考慮すると、地域住民にとって欠かせない存在となっています。

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