御所町 (金沢市)

御所町の紹介

石川県金沢市の東部に位置する御所町（ごしょまち）は、地域に豊かな歴史と文化が息づいている町です。もともとは河北郡小坂村に属していたこの場所は、今では16の区画に分かれ、地域住民が協力して生活しています。御所町には南御所町との結びつきが強く、町会が形成されています。

地理

御所町は、北側に八塚山がそびえ立ち、南側には卯辰山があります。この両方の山の間を金腐川が流れ、自然の美しい景観を形成しています。また、金沢外環状道路が町を縦断し、交通の要所である東長江インターがあります。御所町1丁目には、金沢桜百景にも選ばれている御所さくら公園があり、春には多くの花見客で賑わいます。

歴史

御所町は非常に古い歴史を持ち、そのさまざまな遺跡は過去の居住地としての重要性を物語っています。昭和30年代には金沢大学による発掘調査で縄文や弥生時代の土器が見つかり、さらには垂仁天皇の子孫である大兄彦君の墓である御所八塚古墳も発見されました。これにより、御所町周辺には古くから集落が存在していたとされています。

さらに、西暦720年頃に賀茂神社の分社として加茂神社が創建され、現在でも地域住民から厚く信仰されています。また、建武2年には二条大納言師基がこの町に大きな屋敷を構えたことから、御所町という名称が生まれたと言われています。

世帯数と人口

2018年4月1日現在のデータによると、御所町の世帯数や人口は市のデータに基づき更新されており、地域の活気を反映しています。町の人口動態は、地域の特性や住民活動に影響を与えています。

農業

御所町の周辺地域、特に小坂校区では、加賀野菜の一つである小坂れんこんが盛んに栽培されています。これは地域の特産品として知られ、おせち料理にも欠かせない慈姑（くわい）の栽培も行われていました。しかし、近年は農家の高齢化や後継者不足により、慈姑の栽培は減少傾向にあり、現在は羽咋市でも盛んに栽培されています。

さらに、かつては貴婦人という品種の胡瓜が栽培されていましたが、こちらも農家の減少によって2003年からは協同選別出荷がされなくなりました。

教育機関

御所町内には学校法人稲置学園が設立した金沢星稜大学があり、数多くの学生がここで学んでいます。この大学は、学生たちの学びの場として地域にも貢献しており、周辺の教育環境も充実しています。その他にも星稜幼稚園や星稜高等学校・中学校など、近隣施設と連携しながら教育の面でも地域活性化が進められています。

交通

御所町は交通の便も良く、いくつかのバス路線が運行されています。例えば、西日本ジェイアールバスの東長江線では、複数のバス停が町内に設置されています。また、北鉄バスや加越能バスが運行されており、星稜大学へのアクセスも容易です。さらに、国道159号や石川県道210号が通っており、地域間の連携を強化しています。

結論

御所町は、歴史的な背景や豊かな自然に恵まれた地域であることが、住民の暮らしや文化活動に大きな影響を与えています。地域の特産品や教育機関も地域活性化には欠かせない要素であり、今後の発展が期待されます。この町は、地域の絆を深めながら、未来へと進んでいくことでしょう。

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