御調町

広島県御調町：歴史と文化が息づく旧き良き町

御調町（みつぎちょう）は、かつて広島県御調郡に存在した町です。2005年3月28日に御調郡向島町とともに尾道市に編入され、その歴史に幕を閉じました。しかし、御調町には豊かな自然と独自の文化が色濃く残っており、その魅力は今も訪れる人々を惹きつけています。

御調町の沿革

御調町の歴史は、1955年2月1日に始まります。当時の御調郡市村、今津野村、奥村、上川辺村、河内村、菅野村、そして諸田村の一部が合併し、新たな町「御調町」が誕生しました。その後、1956年には三郎丸の一部が府中市へ編入されるなどの変遷を経て、2005年に尾道市へ編入されました。

御調町の歴代町長

御調町には、6人の町長がいました。初代町長は奥卯三郎氏（昭和30年3月～昭和31年4月）で、その後、前田一郎氏、小川隆氏、高山光太郎氏、金野好男氏、そして最後の町長となった若林茂生氏（平成6年1月～平成17年3月）が町政を担いました。

主要施設と文化財

御調町には、公立みつぎ総合病院や御調ダムなどの主要施設がありました。また、道の駅クロスロードみつぎは、地域の人々や観光客の交流拠点として親しまれていました。文化財も豊富で、照源寺の木造仏涅槃像（国指定重要文化財）や、円光寺の木造地蔵菩薩坐像（広島県指定重要文化財）など、歴史的価値の高いものが数多く存在します。

祭りとイベント

御調町では、地域に根ざした様々な祭やイベントが開催されていました。特に有名なのは、「みあがりおどり」と「御調神楽」です。「みあがりおどり」は町内全域で踊られ、「御調神楽」は主に旧上川辺地域で演じられていました。また、御調町夏まつりや盆踊り大会、魚のつかみどり大会なども、地域住民の楽しみとして親しまれていました。

御調町の歴史

御調町は、かつて渋川氏の本拠地として栄えました。渋川氏は、後に九州探題職にも任命されるなど、大きな勢力を持つようになりました。また、江戸時代には、石見[[銀山]]の銀を尾道まで運ぶ銀山街道が町内を通っていました。

御調町の河川と山々

御調町には、芦田川の支流である御調川が流れています。また、山田山（標高531.0メートル）、高平山（標高482.5メートル）、三角山（標高447.9メートル）など、豊かな自然に囲まれた山々が点在しています。

御調町へのアクセス

鉄道：町内には鉄道が通っていません。鉄道を利用する場合は、JR山陽新幹線新尾道駅や福塩線下川辺駅が最寄りとなります。
バス：中国バスや尾道市営バスなどが運行しています。
道路：山陽自動車道が町域の南端を通過しています。国道184号と国道486号が町内を走っています。

御調町は、尾道市に編入された今も、その歴史と文化を大切に守り続けています。豊かな自然と温かい人々に触れ、心安らぐひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

もう一度検索