徳永正利

徳永 正利（とくなが まさとし）

徳永正利は、1913年8月25日に生まれ、1990年9月23日に逝去した日本の政治家である。彼は山口県下関市の出身であり、長い政治キャリアを持つ。政治の舞台では、特に自由民主党において重要な役割を果たし、5期にわたって参議院議員として活動した。また、参議院議長としても知られ、多くの議会運営に関与した。

経歴

大学を卒業後、海軍通信学校に入学し、海軍中尉として第二次世界大戦を迎えた。戦後は日本遺族会に入会し、同会の事務局長や日本遺族厚生連盟での役職を経て、1959年には参議院議員通常選挙で自由民主党の公認を受け、初当選を果たす。この選挙での勝利は、彼の政治キャリアの始まりを告げるものであった。

徳永は、政治活動においてさまざまな役職を歴任した。特に、参議院の大蔵委員長や議院運営委員長としての経験は彼にとって重要であった。また、田中角栄の第1次改造内閣では運輸大臣として国の交通政策を推進し、効果的な施策の実施に貢献した。在職中、彼は参議院幹事長や総裁が福田、大平の下では参議院議員会長も務め、党内では佐藤派、田中派、竹下派といった異なる派閥に所属していた。

1980年の衆参同日選挙では、参議院選挙で自民党の陣頭を指揮し、党は圧勝を収めた。この成功によって、徳永は参議院議長に就任することとなる。彼は議長の立場で、重要な法案や議論を進める責任を担った。1982年には、公職選挙法改正案を成立させ、飼育を支えるために地方区と全国区制から都道府県地方選挙区と比例代表制への移行を実現した。この改革は、その後の政治体制において大きな影響を与えた。

1983年の参議院選挙後に議長の職を退いた後も、彼は政治に深く関与し続けた。しかしながら、1989年の参議院選挙には出馬せず、政治家としてのキャリアを引退する決断を下した。引退後の同年11月には勲一等旭日桐花大綬章を受章し、その貢献が評価された。徳永は1990年9月23日に77歳で亡くなり、彼の死後、正八位から従二位に叙せられた。

元秘書

徳永正利の元秘書には、山口県防府市の市長を務めた吉井惇一、元参議院議員の荒井広幸などがいる。彼らもまた、彼の影響を受けてキャリアを築いていった。

選挙歴

一連の選挙活動によって、徳永の政界での存在感は増し、彼の政治家としての実績は今なお多くの人々に影響を与えている。

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