志々目愛

志々目愛

志々目愛（ししめ あい、1994年1月25日 - ）は、宮崎県都城市出身の女子柔道選手。SBC湘南美容クリニックに所属し、52kg級で数々の輝かしい戦績を残しました。身長158cm、B型、段位は四段。左組みを得意とし、内股を武器とする選手でした。

家族の影響と幼少期

志々目選手は、柔道一家に育ちました。長兄の裕樹さんは元柔道選手で、後に競艇選手に転身（2019年引退）。次兄の徹さんは、2015年の世界選手権60kg級で3位入賞を果たしています。愛選手が柔道を始めたのは4歳の時。兄たちの背中を追いかけ、財部柔心館道場で鍛錬を積みました。道場の練習はほぼ毎日。帰宅後も父親との練習に励む日々でした。しかし、幼稚園の頃は大柄な男子との対戦や、指導者に叱られるのが嫌で、トイレに隠れてしまうこともあったそうです。小学校1年生の時には股関節脱臼で約1年間柔道から離れざるを得ませんでしたが、困難を乗り越え、小学校6年生の時には全国小学生学年別柔道大会45kg級で3位に入賞しました。

中学・高校時代

庄内中学校に進学すると、学校に柔道部がなかったため、柔心館道場で男子を相手に稽古を続けました。その結果、中学2年生から九州大会で2連覇を達成。全国中学校柔道大会では、2年時に48kg級に出場するも3回戦敗退、3年時は初戦敗退という結果でした。宮崎日大高校に進学すると寮生活を送り、OGである宝寿栄さんの指導を受けました。高校2年生の時にはインターハイ52kg級で3位入賞。3年生の時には、決勝で松商学園高校1年の出口クリスタ選手に敗れ、2位に終わりました。しかし、全日本ジュニアでは、県内のライバルである宮崎商業高校3年の黒木美晴選手を内股で破り、見事優勝を果たしました。

大学・実業団時代

2012年に帝京大学へ進学。1年時には、全日本ジュニア決勝でコマツの宮川拓美選手を破り2連覇、アジアジュニアでも優勝を果たしました。2年時のユニバーシアードでは3位。全日本ジュニアでは桐蔭学園高校3年の内尾真子選手を破り3連覇を達成。世界ジュニア団体戦では優勝メンバーの一員となりました。講道館杯では2位、グランドスラム・東京では3位に入賞しました。

3年時には、世界団体のメンバーに選出され、8月の世界団体では57kg級に出場。その後、気力を取り戻し、講道館杯では2位、グランドスラム・東京では3位に入賞しました。4年時には、グランプリ・ウランバートルでIJFワールド柔道ツアー初優勝。グランドスラム・パリでは3位、グランドスラム・東京では2位という成績を収めました。

2016年4月からは了徳寺学園の職員となり、選抜体重別では2位、アジア選手権では優勝。グランドスラム・チュメニでも優勝を果たしました。2017年の体重別では優勝、世界選手権代表に選出。世界選手権では、決勝で角田夏実選手を破り、見事優勝を果たしました。2018年の世界選手権では2位、2019年の世界選手権では3位に入賞しました。

2021年の世界選手権では、決勝でスペインのアナ・ペレス・ボクス選手を破り、2度目の世界選手権優勝を飾りました。

引退後

2024年3月13日に現役引退を表明。今後はアメリカで柔道指導者として活動する予定です。

志々目選手の輝かしい功績は、多くの人々に感動と勇気を与えました。今後の活躍も期待されています。

主な戦績

世界選手権 優勝（2017年、2021年）
世界選手権 2位（2018年）
世界選手権 3位（2019年）
アジア選手権 優勝（2016年、2017年）
グランドスラム・パリ 優勝（2019年）
ワールドマスターズ 優勝（2019年）

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