忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻

映画『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』について

1959年（昭和34年）1月15日に公開された『忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻』は、東映が製作・配給した時代劇映画です。監督は松田定次が務めました。この作品は、前年1958年に大映が製作した『忠臣蔵』の大ヒットを受け、東映が威信をかけて製作したものです。

概要

東映発展感謝記念と銘打ち、東映初のワイドスクリーン（東映スコープ）作品として製作されました。片岡千恵蔵、市川右太衛門という両御大をはじめ、美空ひばり、中村錦之助、東千代之介、大友柳太朗、大川橋蔵など、当時の東映を代表するスターたちが総出演した豪華なオールスターキャストが大きな話題を呼びました。

物語は、「櫻花の巻」で赤穂城明け渡しまでを、「菊花の巻」で吉良邸討ち入りまでを描いています。配収は3億6122万円を記録し、1958年度の邦画配収ランキングで第4位となりました。

スタッフ

本作には、以下の才能あふれるスタッフが集結しました。

監督：松田定次
製作：大川博
企画：坪井興、辻野公晴、玉木潤一郎、坂巻辰男
脚本：比佐芳武
撮影：川崎新太郎
録音：東城絹児郎
照明：中山治雄
音楽：深井史郎
美術：鈴木孝俊
編集：宮本信太郎
進行主任：池田利次
現像：東洋現像所
装置：加藤貞雄
背景：木下清輝
装飾：秋田実
記録：田中美佐江
衣裳：三上剛
美粧：林政信
結髪：櫻井文子
スチール：熊田陽光
擬闘：足立伶二郎
助監督：秋元隆夫
撮影助手・計測：鈴木重平
照明助手：増田悦章
録音助手：中井秀夫
美術助手：井川徳道
編集助手：細谷修三
演技事務：和田学
進行：天尾完次
色彩考証：和田三造
和楽：望月太明吉
舞踊振付：花柳幾久英
衣裳考証：甲斐荘楠音

キャスト

本作には、当時の人気スターが多数出演しています。

片岡千恵蔵
市川右太衛門
美空ひばり
中村錦之助
東千代之介
大友柳太朗
大川橋蔵

など

同時上映

本作と同時上映されたのは、『母しぐれ』です。

脚本：村松道平
監督：和田篤人
主演：松島トモ子

ネット配信

2022年12月には、YouTubeの「東映時代劇YouTube」チャンネルにて、「『東映オンデマンド』12/1サービス開始記念」企画の一環として、期間限定で無料配信されました。

参考文献

谷川建司『戦後忠臣蔵映画の全貌』集英社クリエイティブ、2013年11月

外部リンク

忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻 - 日本映画データベース
忠臣蔵 櫻花の巻･菊花の巻 - allcinema
* 忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 - KINENOTE

この映画は、豪華キャストとスタッフによって制作された、時代劇映画の傑作として、今もなお多くのファンに愛されています。

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