悪魔六騎士

悪魔六騎士は、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』に登場する、スニゲーター、プラネットマン、ジャンクマン、ザ・ニンジャ、アシュラマン、サンシャインの6人からなる悪魔超人の上位集団です。「7人の悪魔超人編」に続く「黄金のマスク編」で、正義超人たちを苦しめる強敵として登場しました。彼らは、それぞれが「地獄めぐり」と呼ばれる特殊な領域を操り、その中で正義超人たちと戦いました。

概要

初登場時、悪魔六騎士は「地獄の6騎士」とも呼ばれ、偽の黄金のマスクと黒装束で姿を隠していました。彼らの目的は、全正義超人のエネルギー源である黄金のマスクを奪い、7人の悪魔超人に代わって正義超人を殲滅することでした。各騎士は、それぞれが独自の「地獄」を操り、相手をその場所に引き込みます。

悪魔六騎士は、悪魔超人軍の最高幹部として、バッファローマンなどの一般悪魔超人を監督・指導する役割も担っています。また、伝説の古代超人である悪魔将軍の弟子であり、彼に心からの忠誠を誓っています。

作者の嶋田隆司氏によると、悪魔六騎士の「地獄めぐり」は、担当編集者の出身地である大分県の別府温泉の観光スポット「地獄めぐり」から着想を得たとのことです。また、当初は本物の黄金のマスクを持つ設定ではなく、偽物であった場合にさらに上位の存在である悪魔将軍を生み出すというアイデアに繋がりました。

悪魔六騎士は、その強さから、しばしば「勝率が7人の悪魔超人よりも低い」という点が話題にされます。しかし、彼らは悪魔超人軍の中でも重要な役割を担い、物語を大きく動かす存在です。

経歴

悪魔六騎士は、アイドル超人に敗れた7人の悪魔超人の首を刎ね、胴塚に放置します。その際、バッファローマンを除く6人は、アシュラマンに片腕を奪われています。

その後、彼らはキン肉星を襲撃し、平和の象徴である黄金のマスクを強奪。これにより地球の正義超人はパワーを減少し、窮地に陥ります。

銀のマスクを手に入れパワー減少を逃れたキン肉マンに挑戦状を叩きつけ、各地に地獄を張り巡らせ、キン肉マンを待ち受けました。

各騎士の地獄と対戦場所

スニゲーター：ワニ地獄（日本武道館）
プラネットマン：宇宙地獄（豊島園）
ジャンクマン：血の海地獄（国立競技場）
ザ・ニンジャ：焦熱地獄（田園コロシアム）
アシュラマン：竜巻地獄（西武球場）
サンシャイン：砂地獄（蔵前国技館）

キン肉マンは、最初の刺客スニゲーターを破り、続いてプラネットマンを撃破。しかし、プラネットマンの作戦ミスによりアイドル超人のパワーが復活してしまったため、残りの悪魔騎士は瀕死のウォーズマンの体内に侵入します。

ウォーズマンを救うため、キン肉マンたちは悪魔騎士の用意したリサイクル・ゾーンに飛び込み、五重のリングにて悪魔騎士と戦います。しかし、最終的に悪魔騎士から奪取した黄金のマスクはすべて偽物であることが判明し、彼らを操る悪魔将軍が出現します。

悪魔将軍は、悪魔騎士を蘇らせ、自分の肉体の一部とします。しかし、キン肉マンに敗れ、脱出したアシュラマンとサンシャインを除く4人は事実上死亡します。

その後、死亡した4人は、夢の超人タッグ編でアシュラマンが用意した地獄のキャンバスより霊体として出現しますが、再び封じられます。サンシャインもその後、完璧超人に制裁され死亡。

ザ・ニンジャは後に復活し、アシュラマンと共に超人血盟軍に参加。完璧超人始祖編では、悪魔将軍の超人墓場侵攻に伴い、悪魔六騎士全員が復活し、悪魔将軍の元に再び集結します。

各メンバーの詳細

スニゲーター

ワニとスニーカーが合体したような姿の悪魔超人です。脱皮することで様々な爬虫類に姿を変えることができ、失った体の一部も再生可能です。真の姿は肉食恐竜ティラノサウルスの足です。悪魔将軍に合体した際はボディの強靭さを担当します。口癖は「ケケケー」。

スニゲーターは、多彩な変身能力を持ちますが、それぞれが完璧ではなかったため、キン肉マンとの戦いに敗れました。

プラネットマン

太陽系の惑星を模した肉体を持つ悪魔超人です。宇宙法則を乱すダーティー・ファイトを信条とし、惑星の特性を活かした技を駆使します。その正体は太陽系12番目の星バルカンです。悪魔将軍のボディとなった際はスピードと宇宙的レスリングを担当します。口癖は「カカカーッ」。

プラネットマンは、人質を取るなどの卑怯な戦法を使い、キン肉マンを苦しめましたが、最後はキン肉マンのブラックホールスープレックスに敗れました。

ジャンクマン

両腕がプレス機「ジャンクハンド」になっている悪魔超人です。ジャンクハンドで相手を挟み潰す「ジャンククラッシュ」を得意とし、攻撃を受けた相手の全身の血液を抜き取ります。悪魔将軍のボディとなった際は残虐性を担当します。口癖は「ニヒヒヒ」。

ジャンクマンは、ロビンマスクとの戦いで敗れましたが、後に復活し、完璧超人始祖との戦いでは勝利を収めました。

ザ・ニンジャ

日本の忍者である悪魔超人です。スピードと忍術を活かした戦法を得意とします。

アシュラマン

6本の腕を持つ悪魔超人です。悪魔六騎士のリーダー格であり、キン肉バスターのコピー技「阿修羅バスター」を得意とします。

サンシャイン

砂を操る悪魔超人です。アシュラマンと並ぶ悪魔六騎士のリーダー格です。

テーマソング

各悪魔六騎士には、それぞれテーマソングが作られています。

恐怖の惑星バルカン（プラネットマン）
ジャパニーズ・マジック（ザ・ニンジャ）
阿修羅地獄（アシュラマン）
サンドモンスター（サンシャイン）

ゲーム

悪魔六騎士は、複数のゲームに登場しています。特に『キン肉マンII世』シリーズでは重要なキャラクターとして扱われています。

まとめ

悪魔六騎士は、『キン肉マン』の物語において重要な役割を担う悪役たちです。彼らの強さや個性、そして背景にある物語は、多くのファンを魅了し続けています。

彼らは悪役でありながらも、それぞれが独自の哲学や信念を持ち、時には人間的な一面も見せることで、物語に深みを与えています。

彼らの活躍は、キン肉マンの物語をさらに面白く、熱く盛り上げる要素の一つと言えるでしょう。

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