愛は夢の中に

愛は夢の中に (I Won't Last a Day Without You)

ポール・ウィリアムズが作曲し、ロジャー・ニコルズが作詞を手掛けた名曲「愛は夢の中に」(原題: I Won't Last a Day Without You) は、カーペンターズの代表曲として広く知られています。甘く切ないメロディーと、心に響く歌詞が、世界中のリスナーを魅了し続けています。

カーペンターズによるレコーディングと成功

カーペンターズは、1972年6月13日に発表したアルバム『ア・ソング・フォー・ユー』に「愛は夢の中に」を収録しました。しかし、このアルバム収録バージョンとは別に、1974年3月25日には、新たにトニー・ペルーソによるギターを加えたバージョンがシングルA面としてリリースされました。B面には、彼らの1971年のアルバム『カーペンターズ』からの楽曲「ワン・ラヴ」が収録されました。

このシングルは、大きな成功を収めます。ビルボードHot 100で11位を記録、イージーリスニングチャートでは堂々の1位を獲得しました。さらに、イギリスのチャートでも9位にランクインするなど、世界中で高い人気を得ました。カーペンターズ独特のハーモニーと、情感豊かな演奏が、この楽曲の普遍的な魅力を引き立てたと言えるでしょう。

多彩なアーティストによるカバー

「愛は夢の中に」は、カーペンターズ以外にも多くのアーティストによってカバーされており、その人気は時代を超えて広がり続けています。 それぞれのアーティストが、楽曲に独自の解釈を加え、多様なアレンジで聴く人を魅了しています。以下に、代表的なカバーアーティストを挙げ、それぞれの収録アルバムを紹介します。

ポール・ウィリアムズ (1972年): 『ライフ・ゴーズ・オン』
ダイアナ・ロス (1973年): 『タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング』
モーリン・マクガヴァン (1973年): 『モーニング・アフター』
セルジオ・メンデス&ブラジル '77 (1973年): 『Love Music』
バーブラ・ストライサンド (1974年): 『バタフライ』
アンディ・ウィリアムズ (1974年): 『追憶』
フリーダ・ペイン (1974年): 『Payne & Pleasure』
オフコース (1974年): ライブ・アルバム『秋ゆく街で』
ハービー・マン (1975年): 『Discothèque』
THE SQUARE (1978年): デビュー・アルバム『Lucky Summer Lady』
カーメン・マクレエ (1980年): 『I'm Coming Home Again』
サリナ・ジョーンズ (2001年): 『Those Eyes』
椎名林檎&宇多田ヒカル (2002年): 『唄ひ手冥利〜其ノ壱〜』
ローナン・キーティング (2009年): 『ウィンター・ソングズ』
* いであやか (2014年): シングル

これら以外にも数多くのアーティストが「愛は夢の中に」をカバーしており、その楽曲の持つ普遍的な魅力と、アーティストそれぞれの個性によって、多様な解釈と表現が生まれています。 オリジナル曲の持つ哀愁と希望を、それぞれのアーティストがどのように表現しているのか、聴き比べるのも大きな楽しみでしょう。楽曲の持つ普遍性と、時代を超えた魅力が、多くのアーティストにカバーされ続ける理由と言えるのではないでしょうか。

まとめ

「愛は夢の中に」は、カーペンターズによって世界的なヒットとなった楽曲であり、その後も様々なアーティストによってカバーされ、愛され続けている名曲です。 その美しいメロディーと、心に響く歌詞は、これからも多くの人々の心に寄り添い続けることでしょう。

もう一度検索