愛媛県道12号西条久万線

愛媛県道12号西条久万線

愛媛県道12号西条久万線（えひめけんどう12ごう さいじょうくません）は、愛媛県西条市中野丙と上浮穴郡久万高原町久万を結ぶ主要地方道です。全長は約75キロメートルで、愛媛県の道の中でも最も長い路線となっています。この県道は、西日本最高峰の石鎚山を越えるルートを持ち、そのために一部通行できない区間が存在しています。特にこの道は1352メートルの標高に位置し、「伊予の国」と称されています。

路線の歴史と背景

西条久万線は1970年に石鎚スカイラインとして開通しました。1993年には道路が愛媛県の主要地方道として指定され、1995年には料金が無料となり現在の名称が定着しました。これに伴い、詳しい運営状況や歴史的背景も見直されました。特筆すべきは、2018年に台風による影響で異例の全面通行止めとなったことや、2021年に降雪のため通行止が発生したことです。

路線状況と通行可能区間

石鎚スカイライン区間は、特に風光明媚な道路で、過去には有料道路として整備されていました。この有料区間は、急峻な地形を貫通することから地盤の安定性が求められており、施工時に自然環境との摩擦も見られました。道路は終点の土小屋付近まで伸びており、そこには国民宿舎や駐車場も完備されています。石鎚山の主な登山口となり、夏期には多くの登山客で賑わいます。このスカイラインの大部分は石鎚国定公園内に位置し、自然が豊かで訪れる人々に癒しを提供しています。冬期は毎年、12月上旬から3月下旬まで夜間通行止めの措置が取られます。

自然環境と観光スポット

この県道を走行すると、沿線には素晴らしい観光地が数多くあります。特に、長尾尾根展望所からは雄大な石鎚山と美しい御来光の滝を眺めることができ、森林を抜ける際の景色も訪れる人々を魅了します。また、石鎚山周辺には黒瀬湖や石鎚ふれあいの里、さらに温泉施設も点在しており、訪れる旅行者は多岐にわたる楽しみを見つけることができます。

終わりに

愛媛県道12号西条久万線は、ただの交通道路ではなく、美しい山々と自然の中での冒険を提供してくれる場所です。特に石鎚山を越えるこのルートは、運転する人々にとってもその景観は格別で、四季折々の美しさが訪れる人々を魅了し続けています。愛媛の魅力を再発見できる、大切な道であると言えるでしょう。

もう一度検索