愛西市中央図書館

愛西市中央図書館

愛西市中央図書館は、愛知県愛西市須依町に位置する公共図書館です。中央図書館、佐織図書館、立田図書館の3館で構成される愛西市図書館の中核施設として機能しています。名鉄尾西線日比野駅から徒歩約15分と、比較的アクセスしやすい場所にあります。

歴史

佐屋町立杉野図書館 (1966-1994)

愛西市中央図書館の歴史は、1966年（昭和41年）に開館した佐屋町立杉野図書館に遡ります。この図書館は、佐屋町出身の実業家・教育者である杉野繁一氏が、町制施行10周年を記念して寄付した1000万円を基に建設されました。開館当初は蔵書数約3,000冊でしたが、その後も蔵書を増やし、1976年には約11,300冊、1978年には約12,581冊を数えました。

1994年（平成6年）、新館への移転準備のため杉野図書館は閉館。建物は佐屋社会福祉会館として利用されましたが、2014年（平成26年）以降に解体され、跡地には防災備蓄倉庫が建設されました。

佐屋町立図書館 / 愛西市中央図書館 (1995-)

杉野図書館の西隣、佐屋町立佐屋中学校のプール跡地に、1995年（平成7年）3月1日、佐屋町立図書館が開館しました。この新図書館は、総工費10億2794万円をかけ、蔵書収蔵冊数10万冊を誇る施設として整備されました。開館当初からコンピュータシステムを導入し、図書資料の迅速な貸出返却処理や、愛知県図書館とのオンライン連携による図書資料の検索・予約サービスを提供していました。

2005年（平成17年）4月、佐屋町、佐織町、立田村、八開村の合併により愛西市が発足し、佐屋町立図書館は愛西市中央図書館に改称されました。2017年度（平成29年度）からは指定管理者制度が導入され、NPO法人まちづくり津島が運営を担当しています。

施設

愛西市中央図書館は、中央部が2階まで吹き抜けとなっており、とんがり帽子状の「光の塔」から自然光が差し込む開放的な空間が特徴です。一般開架室は円形ドームの下に17の書架が放射状に配置されています。

1階には児童開架室、お話し室、視聴覚コーナー、ブラウジングコーナー、参考郷土資料室、3万冊収容の閉架書庫があります。2階には一般開架室、学習室、会議室、和室が設けられています。

また、杉野図書館の入口前に設置されていた「不言実行」と刻まれた石碑は、現行館開館後しばらくして現在の場所に移設され、平和祈念の碑も同様に公園内に移設されています。

利用案内

開館時間は、指定管理者制度導入以前は「9時-17時（6月～9月は9時-18時）」でしたが、現在は「年間を通して9時-18時」に変更されました。祝日の翌日も開館となり、年末年始の休館日は「12月29日-1月3日」です。また、津島市立図書館と同じNPO法人が指定管理者となったことから、名鉄津島駅構内の津島総合案内所にある津島市立図書館の返却ポストでも、愛西市図書館の図書が返却できるようになりました。


愛西市中央図書館は、地域住民の知的好奇心を満たすだけでなく、交流の場としても重要な役割を果たしています。

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