慕輿句

慕輿句（ぼよ こう、生没年不詳）は、五胡十六国時代の前燕に仕えた人物であり、慕輿文の父としても知られています。

生涯

慕輿句は鮮卑慕容部の大人である慕容廆に仕えていました。308年、慕容廆は慕輿句の勤勉かつ謙虚な人柄を高く評価し、府庫の管理を任せました。この職務において、慕輿句は不安を抱くことなく、黙々と職務に励みました。そして、彼が記録した簿冊には、最後まで漏れや誤りといった失敗が一切なかったと伝えられています。慕容廆からの信頼は厚く、その能力を高く評価されていたことがうかがえます。

その後、慕輿句は中部俟釐という должностиに任じられました。中部俟釐がどのような職務であったかは史料に詳しい記述がないため不明ですが、当時の политическая организация において重要な役割を担っていたと考えられます。

350年3月、燕王慕容儁が後趙へ侵攻した際、慕輿句は薊の留守を任されました。これは、慕容儁が慕輿句を非常に信頼していた証と言えるでしょう。首都の留守を任せるということは、 политическая и военная 事の両面において高い能力が求められるからです。

その後、慕輿句は太子太保に任じられました。太子太保は、太子の教育を監督する重要な должностиであり、 политическая な опытеや知識、人徳が求められます。このことから、慕輿句が前燕において非常に重要な地位を占めていたことがわかります。

太子太保に任じられた後の慕輿句の事績については、残念ながら史書には詳しい記録が残されていません。しかし、府庫の管理から中部俟釐、そして太子太保へと должности を重ねていった彼の политическая なキャリアは、前燕の発展に大きく貢献したと考えられます。

参考文献

『資治通鑑』巻98
『十六国春秋』巻23、巻26

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