慶應義塾外国語学校

慶應義塾外国語学校について

慶應義塾外国語学校は、かつて東京都港区三田二丁目に存在した私立の外国語学校であり、東京都の認可を受けた各種[[学校]]でした。通称「慶應外語」として知られていました。

概要

1942年、慶應義塾大学の語学研究所の付属機関として設立され、当時の東京府から各種[[学校]]としての認可を受けました。設立当初は旧制中学校の4年修了が入学資格となっており、女子学生は「女子語学研究所練習生」というクラスからの受け入れとなっていました。戦後も各種[[学校]]として存続しましたが、2013年8月7日に廃止されました。

慶應義塾外国語学校では、英語、英会話、ビジネス英語、TOEIC、TOEFL、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、ベトナム語、タイ語、ロシア語、イタリア語、インドネシア語、アラビア語、朝鮮語（韓国語）など、非常に幅広い言語の講座が開講されていました。

同校の教育機能は、現在、慶應義塾大学外国語教育研究センターが提供する公開講座「慶應外語」に引き継がれており、その教育理念は今も受け継がれています。

沿革

1942年（昭和17年）:
慶應義塾外国語学校設立。
英語科、ドイツ語科、フランス語科、スペイン語科、中国語科、ロシア語科、アラビア語科、イタリア語科、タイ語科、イラン語科、トルコ語科、安南語科、ラテン語科、巴利語科、日本語科、梵語科、マレー語科、オランダ語科、蒙古語科、ヒンドスタニー語科、ギリシャ語科が開講。
1943年（昭和18年）:
ジャバ語科、ビルマ語科、マジール語科、チベット語科、タミール語科が開講。
1944年（昭和19年）:
タミール語科、タイ語科、イラン語科、トルコ語科、安南語科、ラテン語科、巴利語科、日本語科、マジール語科が閉講。
1945年（昭和20年）:
三田キャンパスが戦災で被害を受ける。
アラビア語科、イタリア語科、梵語科、ジャバ語科、マレー語科、オランダ語科、蒙古語科、ヒンドスタニー語科、ビルマ語科が閉講。
1946年（昭和21年）:
ヘブライ語科が開講。
1950年（昭和25年）:
商業英語科が開講。
ギリシャ語科が閉講。
1951年（昭和26年）:
インドネシア語科が開講。
チベット語科が閉講。
1954年（昭和29年）:
ヘブライ語科が閉講。
1960年（昭和35年）:
英会話科が開講。
1965年（昭和40年）:
アラビア語科が再開講。
1968年（昭和43年）:
イタリア語科が再開講。
1970年（昭和45年）:
ベトナム語科が開講。
1973年（昭和48年）:
朝鮮語科が開講。
1982年（昭和57年）:
ベトナム語科が閉講。
1983年（昭和58年）:
創立40周年記念誌『Keio Foreign Language School 1942-1982』を刊行。
1989年（平成元年）:
タイ語科、ベトナム語科が再開講。
1992年（平成4年）:
創立50周年記念講演会を開催。
1997年（平成9年）:
商業英語科をビジネス・イングリッシュに改定。
2002年（平成14年）:
三田特別講座が開講。
2004年（平成16年）:
日吉特別講座が開講（英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語）。
2007年（平成19年）:
日吉特別講座の中国語、ロシア語が休講。
2011年（平成23年）:
三田新制度講座が開講。
2013年（平成25年）:
8月7日、慶應義塾外国語学校が廃止され、慶應義塾大学外国語教育センターの公開講座にその機能が引き継がれる。

開講講座

慶應義塾外国語学校の閉校後、その教育機能は慶應義塾大学外国語教育センターの公開講座「慶應外語」に引き継がれ、以下の言語講座が開講されています。

英語、英会話、ビジネス・イングリッシュ
ドイツ語
フランス語
スペイン語
中国語
ロシア語
イタリア語
インドネシア語
アラビア語
朝鮮語
ベトナム語
タイ語
ポルトガル語

歴代校長

1. 初代 西脇順三郎
2. 2代 松本信広
3. 3代 岩崎良三
4. 4代 佐藤朔
5. 5代 荒木良治
6. 6代 小川種次郎
7. 7代 志道保夫
8. 8代 朝吹三吉
9. 9代 尾崎盛景
10. 10代 山﨑努
11. 11代 荒井秀直
12. 12代 大柳英二
13. 13代 小田卓爾
14. 14代 島田勝
15. 15代 井上輝夫
16. 16代 田村次朗
17. 17代 西尾修
18. 18代 久我俊二

著名な出身者

金田一真澄
門脇源太郎

参考文献

多田重文著「慶應義塾外国語学校」『三田評論』2016年7月号

外部リンク

* 慶應外語

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