慶陽市

慶陽市（けいよう-し）

慶陽市は、中華人民共和国甘粛省の東部に位置する地級市です。隴東とも呼ばれ、北と西は寧夏回族自治区、東は陝西省と接しています。

地理

慶陽市は黄河の中流下部の黄土高原、盆地地帯の東部に位置し、海抜は885mから2082mです。市内には馬蓮河、蒲河、洪河、四郎河、葫芦河の五つの主要な河川が流れ、年間水量は合計8億立方メートルに達します。気候は温暖で、平均気温は7度から10度、年間降水量は480mmから660mm、無霜期間は140日から180日です。総面積は27,119平方キロメートルで、そのうち森林が200平方キロメートル、草原が530平方キロメートルを占めています。

歴史

慶陽は、初期の黄河文明が栄えた地域の一部であり、中国を最初に統一した秦の発祥の地でもあります。また、社会主義革命においても重要な役割を果たしました。清代には安化県が設置されていましたが、中華民国成立後の1914年1月、湖南省に同名の地名が存在したため、慶陽県と改称されました。

行政区画

慶陽市は、1つの市轄区と7つの県を管轄しています。

市轄区：西峰区
県：慶城県、環県、華池県、合水県、正寧県、寧県、鎮原県

年表

1949年10月1日：中華人民共和国甘粛省慶陽分区が成立し、慶陽県、鎮原県、寧県、環県、曲子県、合水県、華池県、正寧県が発足しました。（8県）
1949年12月：慶陽分区が慶陽専区に改称されました。（8県）
1950年5月25日：曲子県が環県と慶陽県に分割編入されました。（7県）
1955年10月10日：慶陽専区が平涼専区と合併し、新制の平涼専区が発足したことにより消滅しました。
1961年11月15日：平涼専区から慶陽県、寧県、環県、鎮原県が編入され、慶陽専区が成立しました。（4県）
1961年12月15日：寧県の一部が分立して正寧県が、慶陽県の一部が分立して華池県が発足しました。また、寧県と慶陽県の各一部が合併して合水県が発足しました。（7県）
1963年2月11日：陝西省延安専区黄陵県の一部が寧県に編入されました。（7県）
1963年10月28日：平涼専区涇川県の一部が鎮原県に編入されました。（7県）
1969年9月4日：慶陽専区が慶陽地区に改称されました。（7県）
1985年5月14日：慶陽県の一部が分立して西峰市が発足しました。（1市7県）
2002年6月22日：慶陽地区が地級市の慶陽市に昇格しました。（1区7県）西峰市が区制を施行し、西峰区となりました。慶陽県が慶城県に改称されました。

経済

2004年の慶陽市のGDPは80億1400万元で、前年比11.6%の成長を遂げました。都市部の平均年収は5,130元、農村部は1,428元です。石油と天然ガスが慶陽市の経済を支える主要な産業であり、特産品としてはロバ、羊、牛、ナツメ、牛乳、アンズなどの果物があります。また、69種類の漢方薬の材料や薬草が採取され、そのうち25種類が出荷されています。

文化

慶陽市には、中国古来の影絵劇、剪紙、民俗音楽、民謡など、豊かな大衆文化が息づいています。

交通

航空：慶陽空港
鉄道：中国国家鉄路集団 銀西高速鉄道
道路：
高速道路：青蘭高速道路、銀百高速道路、打慶高速道路
国道：G211国道、G244国道、G309国道、G327国道、G341国道

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