戸上守

戸上守（とがみ まもる）

プロフィール

戸上守は、1935年12月1日に生まれ、2019年4月25日に83歳で亡くなった元競輪選手です。日本[[競輪選手会]]福岡支部に所属し、久留米競輪場をホームバンクとしていました。競輪学校（当時）の第2期生であり、登録番号は5805です。晩年は久留米市に在住していました。

選手としての経歴

当初は追い込み型の選手としてレースに参加していましたが、3角捲りを習得してからは、その実力を開花させ、トップクラスの選手へと成長しました。

1958年には、名古屋競輪場で開催された第3回オールスター競輪で、福岡県登録の選手として初めて特別競輪（現在のGI）を制覇。同年には競輪祭も制覇し、その名を轟かせました。さらに1964年には、高松宮賜杯競輪も制覇するなど、数々のタイトルを獲得しました。

1986年1月6日に選手登録を消除。通算成績は3156戦805勝（2着561回、3着467回）という輝かしい記録を残しています。

1995年1月には、競輪界の功労者たちで構成される「日本名輪会」の一員にも選ばれました。

主な獲得タイトル

1958年 - オールスター競輪（名古屋競輪場）
1958年 - 競輪祭（小倉競輪場）
1964年 - 高松宮賜杯競輪（大津びわこ競輪場）

人柄とエピソード

戸上守は、その実力だけでなく、人柄も多くの人に愛されました。現在、久留米競輪場では、彼の名前を冠したS級シリーズ「戸上守杯」が開催されています。

中野浩一を記念した「中野カップレース」（GIII）が久留米競輪場で開催されることになった際、戸上は自身の冠レースを返上しようと申し出ました。しかし、久留米市側は、戸上のこれまでの功績は非常に大きく、その名を消すことはできないとして、返上を拒否。戸上を説得し、GIIIに近いレースという位置づけで「戸上守杯」が開催され続けています。このエピソードからも、戸上がいかに尊敬され、愛されていたかがうかがえます。

晩年と死

2019年4月25日午前11時30分、病気のため83歳で死去しました。彼の功績は、今もなお多くの競輪ファンに語り継がれています。

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