戸河内駅

戸河内駅について

戸河内駅（とごうちえき）は、広島県山県郡戸河内町の上本郷に位置していたJR西日本の可部線の駅であり、2003年に廃止されました。この駅の存在は地域における鉄道の重要性を示していましたが、可部線の非電化区間である可部から三段峡間の廃線に伴い、遂にその幕を閉じました。

駅の歴史

戸河内駅の歴史は1969年に始まります。この年の7月27日、国鉄可部線の加計 - 三段峡間が開通した際に一般駅として開業しました。当初は業務委託駅として運営され、多くの乗客を受け入れていきました。

1978年には車扱貨物の取扱いが廃止され、その結果旅客駅としての役割に専念することとなりました。また1985年には無人駅に昇格し、加計駅が管理する形で乗車券等の発売が続けられました。1987年の国鉄分割民営化により、JR西日本に継承された後も地域の交通の要所として機能していましたが、最終的に2003年1[[2月1日]]に営業を終了しました。

荷重駅と駅の構造

駅の構造は、1面2線の島式ホームを有する地上駅でした。開業当初は交換設備が設けられていましたが、後に区間がスタフ閉塞化されたため、実質的には棒線化されていました。特に晩年は島式ホームの南側にレールが残されていたものの、ポイントが固定化され、信号機も使用停止となり、北側のみが利用されていました。駅舎は存在し、簡易委託駅として機能していたことが特徴的です。駅舎とホームは下り線路と平面交差する通路によって繋がれており、通路の東側からホームへアクセスしていました。

駅周辺の環境

戸河内駅は旧戸河内町の中心に位置しており、周辺には当時の町役場や国民健康保険病院がありました。駅の直後ろには太田川が流れ、南側には国道191号が走っており、交通の便も良好でした。

現在の状況

駅は町役場近くにあったため、廃止後すぐに土地利用が検討され、2004年12月には駅の解体作業が始まりました。駅舎やホームは順次解体され、その後の跡地はバス待合所や駐車場として利用されています。このように、駅は地域の発展に一定の影響を与えましたが、その歴史は静かに幕を閉じることとなるのです。

その他の情報

可部線の中で加計から三段峡間は新たに「本郷線」としての名称があったことがあり、「本郷」は実際に戸河内駅のある地域名に由来しています。また、隣接する駅には土居駅と三段峡駅が存在していました。

戸河内駅の記憶は淡くなりつつありますが、地域の鉄道史の中で重要な役割を果たしてきたことを忘れてはなりません。

もう一度検索