手柄山平和公園

手柄山平和公園（てがらやまへいわこうえん）

兵庫県姫路市にある手柄山平和公園は、総面積38.17ヘクタールを誇る広大な公園です。この公園は、姫路市の中心部から近い手柄山に設けられ、1942年に開設されました。当初は「手柄山公園」としてスタートし、1953年には慰霊塔の建立を記念して「中央公園」と名付けられました。その後、1966年の姫路大博覧会のメイン会場として利用され、開催を祝して1967年に「手柄山中央公園」と改名されました。2025年には「手柄山平和公園」という名称に変更される予定です。

公園の特徴と設施

手柄山平和公園には数多くの大型公共施設があり、来訪者に多様な体験を提供しています。既存の施設としては、1956年に建立された「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」、1959年にオープンした「姫路球場」、1966年に開館した「姫路水族館」があります。それに加えて、博覧会以降に建設された平和資料館や植物園、武道館、文化センター、体育館、陸上競技場などもあります。

また、園内の自然環境を楽しめる庭園やカスケードなどもあり、訪れる人々に安らぎの場を提供しています。特にサンクガーデンと和風庭園は美しい景観を楽しむことができるスポットとして人気です。

1998年には「手づくり郷土賞」を受賞するなど、その魅力を高く評価されています。かつて存在した市民プールや遊園地は2020年に廃止されましたが、新たな施設改善計画が進行中です。

再開発プロジェクト

公園内では再開発が進められており、手柄山遊園と回転展望台が廃止されています。体育館の新設や屋内プールの建設、既存施設の統廃合も行われており、これに関連して「ひめじスーパーアリーナ」の整備が進められています。回転展望台は2018年に営業を終了し、現在はモニュメントとして存在しています。

手柄ザクラ

この公園には新たな発見もあります。1996年に植物学者によって「フタエカスミザクラ」として発見された桜が2021年に新種「手柄ザクラ」として正式に認定されました。この展示植物は非常に珍しく、訪れる人々には貴重な鑑賞体験を提供しています。

アクセス

公園へのアクセスは非常に便利で、手柄駅から徒歩10分、または神姫バスの「中央公園」で下車すぐの立地です。2026年春には新しい駅として「手柄山平和公園駅」の開業が予定されています。

周辺には生矢神社や灘菊酒造、亀山本徳寺などの観光スポットも点在しており、公園訪問ついでに立ち寄ることも可能です。手柄山平和公園は、自然と文化、歴史を結ぶ魅力あるスペースとして、訪れる人々に感動を与え続けています。

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