抗日パルチザン

抗日パルチザンの歴史

抗日パルチザンとは、いわゆる日本の支配地域において行われた主に共産党系の非正規軍による闘争を指し、特に朝鮮の独立運動における重要な要素となっていました。これらの活動は、日本の植民地支配に抵抗する形で、中国の東北地方やシベリアで展開されました。

シベリアの抗日パルチザンの結成

ロシア革命により混乱に陥ったシベリアでは、連合国の一員として日本軍が出兵しましたが、赤軍の支援を受ける形で、多数のパルチザン部隊が形成されました。これらの部隊は、当時のロシアにおける「パルチザン」という別働隊を意味する軍事用語の影響を受け、共産主義者たちによって活動が組織されるようになりました。シベリアには多くの高麗人が居住しており、これらの人々が多くパルチザン活動に関わりました。

元々ロシアで生まれ育った高麗人たちや、独立運動のために逃れてきた朝鮮人の中には、兵役に従事した後に帰還し、パルチザン部隊に参加する者もいました。例えば、李東輝は上海臨時政府での活動を経て、朝鮮人パルチザンの指導者として活躍しました。さらに、朴イリアという朝鮮系ロシア人は、尼港事件での襲撃に加わり、その名が広まりました。

この時期、パルチザンに対する日本でのイメージは、尼港事件による影響で匪賊として捉えられることが多く、彼らの活動はしばしば非常にシリアスな問題を引き起こしました。

満洲の抗日パルチザン

1922年の年末、日本軍の撤退を受けてシベリアはソビエト共産党によって掌握されました。独立を志向する朝鮮人たちは武装解除されることとなり、満洲に移動して運動を続けることになりました。しかし、彼らは共産主義に支持を見出し、1923年以降、延吉県などを中心に新たに組織を立ち上げます。

以降、満洲においてもパルチザンの活動が活発化しましたが、内部抗争が絶えませんでした。そのため、抗日活動は当初ほど盛り上がらず、コミンテルンの影響を受けた1930年には、中国共産党に吸収されることになりました。

満洲での朝鮮人と中国共産党の関係は、勝手な略奪や暴力を伴い、民生団事件など内紛も多発しました。それでも、1935年頃からは東北人民革命軍という形で再編され、金日成が活動を開始しました。

東北抗日聯軍の活動

金日成が中心となる東北抗日聯軍は、各種の反日武装団体との協力を模索しながら活動を進めました。彼らの多くの攻撃は、略奪や拉致を伴うもので、特に東興事件では民間人に被害が及ぶ事態となりました。しかし、民生団事件などからの教訓が活かされ、組織の再編が図られました。

金日成は最終的に北朝鮮の建国に関与し、ソ連の支援を受けながらその地位を確立していくことになります。彼の活動は、当初は英雄的に報道される一方で、実際の行動は猛烈な批判を受けることもありました。

結論

抗日パルチザンは、朝鮮の独立運動において重要な役割を果たしてきました。彼らの活動は、日本の支配に抵抗する力強い象徴でもありましたが、その一方で暴力や内部抗争の問題も抱えていたという複雑な歴史を持っています。

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