料治直矢

料治直矢の生涯

料治直矢（りょうじ なおや）は、1935年9月9日に東京都新宿区で生まれ、1997年7月31日に61歳で亡くなった日本のジャーナリスト、ニュースキャスター、フリーアナウンサーです。父は古美術研究家の料治熊太であり、妻は「ママとあそぼう!ピンポンパン」初代お姉さんとして知られる渡辺直子です。

学生時代からTBS入社まで

東京都立戸山高等学校、東京大学文学部を卒業。大学時代はラグビー部に所属していました。1959年4月にTBS（当時のラジオ東京）にアナウンサー6期生として入社し、アナウンサーとしてのキャリアをスタートさせました。

アナウンサー、記者としての活躍

入社当初はプロ野球中継などのスポーツ実況も担当していましたが、ある試合で長嶋茂雄選手を「バッターは長嶋」と誤って実況したことがきっかけで、スポーツ実況には不向きだと感じ、その後はニュースや報道番組を中心に担当するようになりました。

1963年11月、TBSの社内改革によりアナウンス部が分割された際、報道局ニュース部アナウンサーとなり、1965年にはニュース取材部へ異動、1966年には記者に転身しました。1967年にはテレビニュース部へ異動し、事件記者として司法クラブや警視庁記者クラブでキャップを務めました。

1975年10月には「テレポートTBS6」のニュース担当キャスターに就任し、1980年からは「JNN報道特集」のキャスター・リポーターとして数々のスクープを報道しました。番組の顔として活躍し、「怖い顔のキャスター」として親しまれました。1981年7月には編集部、1991年5月には特別報道センター兼解説センターに在籍しました。暴力団取材中に顔面を殴打される場面がテレビで放映されたこともあります。

退職後と晩年

1995年9月にTBSを定年退職しましたが、その後も報道局と専属契約を結び、1997年2月まで「JNN報道特集」のキャスターを務めました。1997年7月31日、敗血症のため61歳でその生涯を閉じました。

主な出演番組

報道・情報番組
テレポートTBS6（TBSテレビ）
JNN報道特集（TBSテレビ）
ネットワーク JNN（TBSテレビ）
ラジオ・特別番組
プロ野球中継（TBSラジオ）
飛び出すスタジオ（TBSラジオ、1963年）
ダイヤモンドハイウェイ（TBSラジオ、1963年）
衝撃の映像クラッシュ（TBSテレビ、1994年 - 1995年）

著書・記事

著書
『タックル八方破れ』（1983年、ベストブック）
『新聞・放送記者になるには』（1977年、ぺりかん社、共著）
雑誌記事
「記者席」（『トランスポート』1971年10月号）
「｢あと半年の命｣と医師から宣言されても私はあなたとその半年間を生きたい」（『婦人生活』1980年5月号、渡辺直子と共著）
「現場レポーターはどう考える?」（『月刊民放』1981年1[[2月]]号、共著）
「"視点"が肝要だ 現場第一線の先輩たちの体験談」（『月刊民放』1983年3月号、共著）
「わが家族」（『主婦と生活』1984年2月号、共著）
インタビュー
「特集 検証!TBS問題 ; 関係者直撃インタビュー TBS問題,私はこう考える 「報道のTBS」の未熟さ,甘さ」（『創』1984年2月号）

参考文献

料治直矢『タックル八方破れ』ベストブック、1983年
日外アソシエーツ 編『現代物故者事典 1997〜1999』日外アソシエーツ、2000年
東京放送 著、東京放送 編『TBS50年史』東京放送、2002年
瀧井宏臣『武骨の人 料治直矢』講談社、2004年

関連項目

東京都出身の人物一覧
『伝染るんです。』 - 吉田戦車の漫画。作中に「料治のおじちゃん」が好きな幼女が登場する。

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