新バルグ左旗

新バルグ左旗（しんバルグさき、モンゴル語：ᠰᠢᠨ᠎ᠡᠪᠠᠷᠭᠤᠵᠡᠭᠦᠨᠬᠣᠰᠢᠭᠤ　転写：Sin-e Barɣu jegün qosiɣu）は、中華人民共和国内モンゴル[[自治区]]フルンボイル市に位置する行政区画です。旗の行政中心はアムガラン・バルガス（阿木古郎鎮）に置かれています。この地域は南側でモンゴル国（ドルノド県）と国境を接しており、歴史的にはノモンハン事件の舞台となった場所に近いという特徴を持っています。アムガラン鎮の南東約60kmの地点が、その激戦地でした。

フルンボイル市の南西部に位置し、住民の7割以上がモンゴル族です。伝統的な牧畜業が主要な産業でしたが、近年では観光業も発展してきています。この地域は歴史的な背景と豊かな自然、そしてモンゴル文化が融合した魅力的な観光地として知られています。

行政区画

新バルグ左旗は、2つのバルガス（鎮）と5つのソム（蘇木）によって構成されています。

バルガス（鎮）

チャガーン・バルガス（嵯崗鎮）
アムガラン・バルガス（阿木古郎鎮）

ソム（蘇木）

シンボラグ・ソム（新宝力格蘇木）
ウブルボラグ・ソム（烏布爾宝力格蘇木）
ハンダガエ・ソム（罕達蓋蘇木）
ジブフラント・ソム（吉布胡郎図蘇木）
ガンジュール・ソム（甘珠爾蘇木）

観光

新バルグ左旗には、歴史、文化、自然を体験できる多様な観光スポットがあります。

ガンジュール・ソム（甘株爾廟）: ノモンハン事件時に司令部が置かれた場所で、現在では寺院として多くの参拝客が訪れます。アムガラン・バルガスから北に約20kmの場所に位置しています。
ノモンハン戦争博物館: アムガラン・バルガスから南東約60kmの場所にあり、ノモンハン事件に関する資料が展示されています。周辺には、激戦の跡が残る草原が広がり、ホルスデン川などの戦跡を訪れることもできます。
七仙湖: アムガラン・バルガスの南約90kmに位置する湖で、モンゴル民族の民俗文化を体験できます。広大な草原と青い空が織りなす美しい景観の中で、美味しいモンゴル料理を堪能したり、乗馬体験を楽しむことができます。
フルンボイル・ナーダム: 夏季には、フルンボイル市全体でナーダム（モンゴルの伝統的な祭典）が開催されます。

交通

新バルグ左旗への交通手段としては、鉄道と道路が利用できます。

鉄道

中国鉄路総公司
浜洲線:（満洲里方面）- 湖北駅 - 阿爾公駅 - チャガーン（嵯崗）駅 -（ハルビン方面）
伊阿線:（伊敏方面）- 温根托海駅 - 巴日図駅 - 道労杜駅 - ハンダガエ（罕達蓋）駅 -（アルシャン方面）

道路

国道
G301国道

出入国検査場

オブドグ・ボームト（額布都格口岸）：モンゴル国との国境に位置します。

参考資料

外部リンク
* ウェブサイトURL'>新巴爾虎左旗人民政府公式ウェブサイト（中国語）

新バルグ左旗は、その歴史と文化、美しい自然が調和した魅力的な場所です。ノモンハン事件の史跡を訪れるだけでなく、モンゴル文化を体験したり、壮大な草原風景を楽しむなど、多様な観光ニーズに応えることができるでしょう。

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