新・たかじんが来るぞ

新・たかじんが来るぞ!

『新・たかじんが来るぞ!』は、1991年4月9日から1994年3月まで毎日放送（MBSテレビ）で放送されたバラエティ番組です。略称は『新たか』。放送作家の新野新と、歌手・タレントのやしきたかじんの二人がメインを務める冠番組として、人気を博しました。毎日放送のほか、CSチャンネルのGAORAでも放送されていました。

概要

この番組は、新野新とやしきたかじんが、芸能界の話題や時事問題などについて独自の視点で論じるトークバラエティでした。収録は毎日放送千里丘放送センターのスタジオで行われ、二人の掛け合いや過激な発言が番組の大きな魅力でした。

番組タイトルにある『新』は、出演者の新野新を指しています。『たかじんが来るぞ!』という前身番組が存在したわけではありません。新野はコメンテーターとしての出演が主であり、番組の進行・メインはたかじんが担当していました。あえて紛らわしいタイトルにしたのは、話題性を狙ったものと考えられます。また、たかじんのエッセイ本『たかじんが来るぞ!』とは無関係です。

神奈川県横浜市にある放送ライブラリーには、この番組の記録映像が1本保存されています。

出演者

新野新
やしきたかじん
北野誠
ハイヒールモモコ
吉田清
桂坊枝
加藤康裕（当時毎日放送アナウンサー） - 「途中まで生テレビ」の進行役
千葉猛（毎日放送アナウンサー） - 「途中まで生テレビ」の進行役
石田敦子（当時毎日放送アナウンサー） - アシスタント
青木直子 - アシスタント
ほか

スタッフ

企画 - 銀盆の役者
構成 - 吉田清、藤田智信、清水幸浩、鹿島我
協力 - 大阪東通、シネブレーン、ウエルカム、おふぃすまどか、SAプロ、パブリシティナック、アーチェリー
AD（アシスタントディレクター） - 鎌迫敏弘（エックスワン）、武田浩治（MBS）
取材ディレクター - 繁澤公、梅景泰利、菅剛史
ディレクター - 杉浦徹
プロデューサー - 越坂哲司
制作 - 斎藤努（MBS）
制作協力 - P.I.S
* 制作著作 - 毎日放送

主な企画

番組の看板企画は、テレビ朝日『朝まで生テレビ!』のパロディである「途中まで生テレビ」でした。月に1回のペースで行われ、たかじんがゲストのタレント、政治家、ジャーナリストらと社会問題や芸能界の話題について討論を繰り広げました。本家『朝生』とは比べ物にならないほどの過激な展開が特徴で、放送禁止用語満載の激論が飛び交うこともありました。この企画とコンセプトが似た番組として、後にたかじんが司会を務めた読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』があります。

また、『2時のワイドショー』のパロディ企画として、放送作家の吉田清をコメンテーターに据えた「夜のワイドショー」も随時放送されました。「天童よしみの目指せ紅白出場」「桂坊枝の包茎手術」「風俗情報特集」「（たかじんが愛好する）旭ポンズ特集」「関西芸人の裏側特集」など、関西ならではのマニアックな企画が人気を博しました。ちなみに、天童は「目指せ紅白出場」を放送していた1993年に『第44回NHK紅白歌合戦』へ初出場を果たし、その後も常連出場者となりました。

2014年12月16日にNHKで放送された『わが心の大阪メロディー』では、天童よしみが「やっぱ好きやねん」を歌う際、たかじんとの思い出として、1992年に放送された「炎の歌姫 天童よしみプロジェクト 大スターへの道」の一部が紹介されました。

MBSテレビが『テレビのツボ』を放送していた時期には、「テレビ業界ぶった斬りシリーズ」において、同番組のパロディである『テレビのドツボ』という企画を放送。桂坊枝が「チャンネル君」に扮し、「関西人が好きな番組」と「嫌い（不要）な番組」をたかじん流に斬っていました。

予算が少ない時には、たかじんが特大パネル1枚と指し棒、マジックインキを使って、年末年始や選挙特番の視聴率、ハワイ旅行の顛末などを1人で1時間喋り続けるという、いわゆる「パネル芸」を頻繁に行っていました。

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