新婚さん旧婚さん

概要

テレビドラマ『新婚さん旧婚さん』は、1969年（昭和44年）7月29日から同年10月28日にかけて、日本テレビの火曜日21時30分枠で放送された作品です。全14話が制作・放送されました。

本作は、作家・源氏鶏太の小説『家庭との戦い』を原案として映像化されました。物語の中心となるのは、新婚ほやほやの岩瀬進一・花子夫妻と、進一が勤務する「南沢産業」の社長である南沢勇造、そしてその妻・郁子の旧婚夫妻です。

当時の日本社会は、高度経済成長が進む中で、家庭生活を重視する「マイホーム主義」が広がりを見せていました。一方、南沢産業の社長・勇造はこれに異を唱え、「社員は家庭に束縛されるべきではない」という独自の考えを持っていました。彼は全社員に対し、仕事への専念を促し、家庭優先の風潮を否定する指示を出します。

典型的なマイホーム主義者であった社員の岩瀬進一は、社長の方針に戸惑い、その命令に振り回されることとなります。特に勇造は、進一を見るたび「このようにあってはならない」と感じ、自身の提唱する「家庭革命」の最初の一歩として、大胆な行動に出ます。それは、進一を自らの自宅に引き取り、進一の妻・花子が定めた「夜10時門限」という家庭のルールに挑戦させるというものでした。

しかし、社長・南沢勇造の家庭である南沢家もまた、容易に彼の意のままになるような場所ではありませんでした。妻の郁子は取引先の銀行重役の令嬢であり、また、二男一女の子供たちもそれぞれの考えを持つ存在でした。明治生まれである勇造にとって、現代的な価値観を持つ家族は常に油断ならない相手であり、彼の目論見通りにはいかない状況が描かれました。

キャスト

岩瀬進一：なべおさみ
岩瀬花子：生田悦子
南沢勇造：曽我廼家明蝶
南沢郁子：宝生あやこ
笹野昆平（課長）：人見明
南沢真也子：池田和歌子
南沢勇一郎：平井昌一
南沢孝一郎：山川ワタル
人気作家・菱沼：藤村有弘
山谷敏夫：宗近晴見
編集長：南左斗子
みさ子：宮地晴子
山田華子：石井富子
修平：大泉滉
西口：細川俊夫
ゆき：幾野道子
早苗：赤沢亜沙子
正子：田中肇子
織賀邦江

スタッフ

原作：源氏鶏太
脚本：八木美津雄、菅野昭彦、元持栄美
演出：八木美津雄、貞永方久
* 制作：日本テレビ

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