新若戸道路

新若戸道路について

新若戸道路（しんわかとどうろ）は、福岡県北九州市の若松区から戸畑区までの延長4.5キロメートルに及ぶ地域高規格道路です。この道路は、北九州市道安瀬戸畑1号線としても知られ、一般有料道路「若戸トンネル」としても利用されている部分があります。

概要

新若戸道路は、第1期区間（2.3キロメートル）と第2期区間（2.2キロメートル）の2つの部分に分けられています。この第1期区間は、若戸トンネルを含み、2012年9月15日に開通しました。開通に伴う全体事業費は約1000億円で、内訳としては国の港湾事業には750億円、北九州市の街路事業には210億円、そして道路公社の有料道路事業には40億円が充てられています。なお、第2期区間は2022年3月時点では事業化されていません。

第1期区間は当初、北九州市道路公社が管理する有料道路でしたが、2018年12月1日より無料化されました。この区間では、ETCが北九州高速道路への接続時にのみ利用できるものとされています。現在、この開通している区間は自動車専用道路として利用されており、歩行者や軽車両（自転車など）、原動機付自転車や小型自動二輪車（125cc以下）の通行は認められません。また、水底トンネルであるため、危険物を積載した車両の通行も制限されています。

第1期区間の詳細

新若戸道路は、北九州市の中心部と若松区の地域を結ぶ重要な交通路です。この道路の建設は、若戸大橋の利用者数が増加し、特に朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生していたことから進められました。これにより、通行の効率化と災害時の迂回路の確保が図られることとなりました。

この道路の延長は2.1キロメートルで、道路仕様は第2種第2級の自動車専用道路として、4車線および設計速度は60キロメートル/hを設定しています。洞海湾を横断する776メートルのトンネル部分は、そのうちの557メートルが水底に埋設された設計の沈埋トンネルです。

トンネルの建設には、国土交通省九州地方整備局が関与し、その他地域のインフラ整備も北九州市により行われています。また、戸畑側には新たに街路が開通しており、トンネルと連携を図っています。道路の名称は一般公募によって「若戸トンネル」と名付けられました。

開通当初は通行料金が設定されていましたが、若戸大橋と同等の料金が課せられていました。更に、若戸トンネルの料金所から北九州高速2号線へのランプウェイが通じており、便利なアクセスが提供されています。

沿革

• - 1998年6月16日: 計画路線として指定。
• - 2001年10月18日: 若松側の陸上トンネル部の工事が始まる。
• - 2002年3月30日: 起工式が行われる。
• - 2009年7月9日: 完成目標が2012年度と正式に発表。
• - 2010年8月21日: トンネルが貫通し、式典が行われる。
• - 2012年9月15日: 新若戸道路が開通。
• - 2014年11月27日: 2018年末までに無料化する方針が発表される。
• - 2018年12月1日: 無料化が実施される。

新若戸道路は、このように地域の交通網を強化し、利便性を高める役割を果たしています。将来的に第2期区間の事業化が進むかどうかも、注目されています。

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