新金谷車両区とは？意味をやさしく解説

新金谷車両区

新金谷車両区は、静岡県島田市にある大井川鐵道の車両基地です。大井川本線の運行拠点である新金谷駅の構内に併設されており、大井川鐵道の車両の保守点検や整備を担う、同社の鉄道運行において極めて重要な施設です。

この車両区の特徴の一つに、大型の転車台があります。かつて当地には転車台が存在しましたが、1970年（昭和45年）9月28日に一度撤去されました。しかし、大井川鐵道が実施するSL列車の運行に不可欠な施設であること、また島田市の観光振興策の一環として、2011年（平成23年）に島田市によって再設置されました。復元された転車台は、同年10月7日に開催された「SLフェスタ2011」の初日から運用が開始され、現在ではSL列車の方向転換に活用されています。

配置車両

新金谷車両区には、大井川鐵道が保有する様々な種類の車両が所属しています（2025年（令和7年）1月1日現在）。

電車

6000系：2両（2両編成1本 - 6016-6905）
7200系：2両（モハ7204, 7305）
16000系：2両（2両編成1本 - 16003F: モハ16003-クハ16103）
21000系：4両（2両編成2本 - 21001F: 21001-21002, 21003F: 21003-21004）

蒸気機関車

C10形：1両（C10 8）
C11形：2両（C11 190, 227） - このうちC11 227は2021年（令和3年）9月28日より運用を離脱しています。
C12形：1両（C12 164） - 日本ナショナルトラストが所有。2005年（平成17年）4月24日以降は休車状態です。
C56形：1両（C56 44） - 2019年（令和元年）9月2日以降、運用から外れています。

電気機関車

E10形：2両（E101, 102）
E31形：3両（E32, 33, 34）
ED500形：1両（ED501）

客車

オハ35系：7両（オハフ33形2両 - オハフ33 215, 469、オハ35形5両 - オハ35 22, 149, 435, 459, 559）
スハ43系：10両（スハフ42形4両 - スハフ42 184, 186, 286, 304、スハフ43形2両 - スハフ43 2, 3、オハ47形4両 - オハ47 81, 380, 398, 512） - スハフ43形2両は日本ナショナルトラストの所有です。
60系：1両（オハニ36 7） - 日本ナショナルトラストが所有しています。
ナロ80形：2両（ナロ80 1, 2）
スイテ82形：1両（スイテ82 1）

貨車

ホキ800形：2両（ホキ986, 989）

今後の配置予定車両

将来的に新金谷車両区への配置が計画されている車両もあります。

蒸気機関車：C56形1両（C56 135） - 2022年（令和4年）時点では、新金谷駅構外の大代川側線に留置されています。
客車：
12系5両 - かつて「SLやまぐち号」で使用されたレトロ客車（スハフ12形702「明治風客車」1両、オハ12形701「欧風客車」、702「昭和風客車」、703「大正風客車」各1両、オハフ13形701「展望車風客車」1両）です。2022年（令和4年）時点では本車両区に留置されています。
14系4両 - 元「はまなす」に使用されていた車両（スハフ14形502, 557各1両、オハ14形511, 535各1両）です。2022年（令和4年）時点では大代川側線に留置されています。

かつて所属していた車両

過去に新金谷車両区に所属していた車両も存在します。