新青山ビル

新青山ビルは、東京都港区南青山一丁目に所在する、高さ87.8mの高層オフィスビルです。このビルは、2棟の高層ビルとそれらを繋ぐ低層部分、そして地階から構成されており、「青山ツイン」という愛称でも広く知られています。

概要

新青山ビルは、それぞれ「東館」と「西館」と呼ばれる2つの高層ビルで構成されています。どちらのビルも地上23階、地下4階建てで、国道246号（青山通り）と都道319号線（外苑東通り）に面しています。また、地下では東京メトロの青山一丁目駅（銀座線、半蔵門線、大江戸線）に直結しており、交通の便も非常に良い立地です。

このビルは、1974年8月に東京都都市計画審議会で審議・決定された特定街区に基づいて設計されました。当時としては珍しかった斜線緩和を利用することで、周辺地域でも有数の高さを誇る高層建築が実現しました。構造としては、2つの高層棟が中央プラザを挟む形で建てられており、周辺には低層の店舗街が配置され、その上には人工地盤が開放されています。

設計と管理は三菱地所が担当し、1978年10月に竣工しました。敷地面積は10,249平方メートル、延床面積は101,550平方メートルです。建物の高さは、最高軒高が87.8m、最高部が94.1mとなっています。

新青山ビルの名称は、青山一丁目交差点の斜向かいに位置する、三菱地所が1972年3月に完成させた13階建てのオフィスビル「青山ビル」に対応する形で名付けられました。この青山ビルの存在が、新青山ビルの命名の背景にあります。

竣工以来、新青山ビルは約30年近くにわたり、青山一丁目から赤坂御所周辺において唯一かつ最高層の建物として、地域のランドマークとなっていました。しかし、2007年3月には、隣接地に高さ172mの高層賃貸マンション「パークアクシス青山一丁目タワー」が完成し、そのランドマークとしての地位は相対的に変化しました。

主なテナント

新青山ビルには、以下のような企業や団体がオフィスを構えています。

マッキャンエリクソン: 東館に日本本社およびグループ関連企業の事務所を置いています。
日本ラグビーフットボール協会: 東館に本部事務所を置いています。
セーレン: 東館に東京本社とショールームを置いています。
日本獣医師会: 西館に本部事務所を置いています。

これらのテナントは、新青山ビルがビジネスの中心地としての役割を担っていることを示しています。このビルは、その立地と設備から、様々な業種の企業にとって魅力的なオフィススペースとなっています。

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