新高阿里山国立公園

新高阿里山国立公園について

新高阿里山国立公園は、日本統治時代の台湾に存在した国立公園です。1937年12月27日に指定され、東アジア随一の高さを誇る玉山（当時の名称は新高山）や、阿里山のヒノキ、登山鉄道などが主な見どころでした。現在では、玉山一帯は玉山国家公園、阿里山一帯は阿里山国家風景区としてそれぞれ指定されています。

歴史

1937年12月27日、新高山と阿里山一帯が日本の国立公園として指定されました。この国立公園は、当時の台湾における自然保護と観光振興の重要な拠点でした。しかし、1945年の日本の敗戦により、台湾が中華民国の統治下に入るとともに、新高阿里山国立公園は廃止されました。

その後、1985年4月6日には、玉山一帯が台湾の国家公園（日本の国立公園に相当）として再指定され、自然保護と観光資源としての価値が再び認められました。さらに2001年には、阿里山一帯が台湾の国家風景区（日本の国定公園に相当）に指定され、現在に至っています。

主な見どころ

玉山（新高山）: 東アジアで最も高い山であり、その雄大な姿は多くの登山家を魅了してきました。標高3,952メートルを誇り、多様な高山植物や野生動物が生息しています。
阿里山: 古くからヒノキの産地として知られ、美しい森林景観が広がっています。特に、日の出や雲海は絶景として有名です。
阿里山森林鉄路: 阿里山の観光名所を結ぶ登山鉄道です。かつては木材運搬にも使用され、その歴史的な価値も高く評価されています。

交通

新高阿里山国立公園の周辺には、以下の主要な道路や鉄道が通っています。

阿里山森林鉄路: 阿里山へのアクセスに利用される主要な鉄道です。
台18線（台湾省道18号）: 阿里山方面への主要な道路です。
台20線（台湾省道20号）: 南部方面からのアクセスに利用されます。
台21線（台湾省道21号）: 中部方面からのアクセスに利用されます。

関連区域（1937年当時）

新高阿里山国立公園は、以下の地域にまたがっていました。

台中州: 新高郡（蕃地）
台南州: 斗六郡（古坑庄）、嘉義郡（小梅庄、竹崎庄、蕃地）
高雄州: 旗山郡（蕃地）
台東庁: 関山郡（蕃地）
花蓮港庁: 玉里郡（蕃地）

関連項目

大屯国立公園: 日本統治時代に指定された他の国立公園
次高タロコ国立公園: 同じく日本統治時代の国立公園
南投県
雲林県
嘉義県
高雄県
台東県
花蓮県

外部リンク

玉山国家公園
阿里山国家風景区


新高阿里山国立公園は、その歴史的な背景と自然の美しさから、現在でも多くの人々に愛されています。かつての国立公園の領域は、現在では玉山国家公園と阿里山国家風景区として、台湾の自然保護と観光振興において重要な役割を担っています。

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