於福駅

於福駅（おふくえき）は、山口県美祢市於福町下字則田に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）美祢線の駅です。この駅は、美祢線の中でも特に駅間距離が長い区間にあり、次の渋木駅との間には分水嶺が存在します。

歴史

於福駅は、1920年（大正9年）10月30日に、当時の美禰軽便線が重安駅から延伸した際の終着駅として開業しました。当初は一般駅として機能していましたが、1922年（大正11年）9月2日には軽便線の呼称廃止に伴い、美禰線（1963年より美祢線と表記）に改称され、当駅もその所属となりました。その後、1924年（大正13年）3月23日には美禰線が当駅から正明市駅（現在の長門市駅）まで延伸し、於福駅は途中駅となりました。

1972年（昭和47年）3月15日には貨物の取り扱いが廃止され、1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止されました。1985年（昭和60年）2月1日には無人駅となり、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）へ移管されました。2010年（平成22年）7月15日には、大雨による厚狭川の氾濫で橋梁や路盤が流失し、全線が不通となり営業を休止しましたが、2011年（平成23年）9月26日に全線開通し、営業を再開しました。2013年（平成25年）4月1日には駅舎が改装され、地域交流ステーションが開設されました。しかし、2023年（令和5年）7月1日には再び大雨による厚狭川の増水で橋梁や路盤が流出し、再び全線不通となり営業を休止。4日からは代行バスが運行開始されました。

駅構造

於福駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車の交換が可能です。駅舎は「於福地域交流ステーション」として、会議室や和室が設けられており、地域の公民館的な役割も担っています。現在は無人駅（長門鉄道部管理）となっており、自動券売機などは設置されていません。駅舎は下りホームに面しており、上りホームへは跨線橋で連絡します。

のりば

※駅の案内上では、のりば番号は設定されていません。

利用状況

1日の平均乗車人員は、以下の通りです。

(※具体的な数値は記載されていません)

駅周辺

駅舎は、もともと集落があった西側に位置しています。駅の東側には国道316号が通り、近隣には道の駅も設けられています。そのため、駅構内の跨線橋とは別に、自由通路となる跨線橋も設置されています。

駅周辺には、美祢市立於福中学校、美祢市立於福小学校、於福郵便局、道の駅おふく、於福温泉などがあります。また、近くには厚狭川が流れています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

■美祢線

重安駅 - 於福駅 - 渋木駅

脚注

(※脚注の内容は省略)

参考文献

曽根悟（監修）他、「山口線・美祢線・宇部線・小野田線・岩徳線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第7号、朝日新聞出版、2009年8月23日。

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

於福駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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