日光 (列車)とは？意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典

スペーシア日光：首都圏と日光・鬼怒川を結ぶ特急列車

「スペーシア日光」は、JR東日本と東武鉄道が共同で運行する特急列車で、新宿駅と東武日光駅を結び、観光地へのアクセスを担っています。本記事では、「スペーシア日光」を中心に、その歴史や運行概況、使用車両、料金制度などを詳しく解説します。

概要

「スペーシア日光」は、栃木県西部地域と首都圏を結ぶ特急列車として、中距離輸送を担っています。JR東日本の路線と東武鉄道の路線を直通運転し、相互の車両が乗り入れています。東武鉄道では100系「スペーシア」が使用され、「スペーシア日光」という列車名にその愛称が冠されています。

過去には、東海道本線沿線と日光方面を結ぶ臨時列車も運行されていました。

列車名の由来は、「日光」が目的地である日光市に由来することは言うまでもありません。

運行概況

2023年3月18日のダイヤ改正以降、「スペーシア日光」は1日1往復運行しています。下り列車は午前、上り列車は午後に設定されています。土休日や繁忙期には臨時列車も運行されます。

2006年の運行開始当初は、「日光」1往復、「きぬがわ」3往復が運行されていましたが、利用状況の変化に伴い、2023年のダイヤ改正で運行形態が再編され、減便となりました。

停車駅

使用車両

「スペーシア日光」には、東武鉄道の100系「スペーシア」が使用されています。6両編成で、新宿寄りの先頭車（6号車）は4人用の個室となっており、グリーン車扱いとなっています。

過去には、JR東日本の485系や189系も使用されていましたが、現在は引退しています。

料金制度

全車指定席で、特急券は通年同額です。JR線内での料金変動や、東武線内の割引料金は適用されません。「スペーシア」の個室を利用する場合は、グリーン個室料金と人数分の特急料金が必要です。

特急券は、主な駅のみどりの窓口やJR東日本のえきねっとで購入できます。ただし、東武鉄道にまたがる区間の特急券はJR東日本の駅でしか購入できません。

国鉄・JR東日本日光線 優等列車沿革

かつて国鉄・JR東日本日光線には、準急列車や急行列車などの優等列車が運行されていました。しかし、東北新幹線の開業に伴い、急行「日光」が廃止され、定期優等列車は姿を消しました。

準急「日光」の登場

1950年 6月、上野駅 - 日光駅間で臨時快速「にっこう」が運行を開始しました。1956年 10月10日には、最新鋭気動車である44800形（後の55系）を導入して準急「日光」の運行を開始しました。

1959年9月22日には、特急電車151系並みの内装・設備を有した157系電車「日光形」が落成し、準急「日光」が電車化されました。

急行「日光」の時代

1966年 3月5日、準急行制度の改変に伴い「日光」は急行に格上げされました。1968年 10月1日には、急行「日光」が増発され毎日4往復となりました。1982年11月15日、上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により急行「日光」が廃止されました。

国鉄分割民営化後の臨時列車

1988年 12月、池袋駅 - 日光駅間で臨時快速「日光号」の運行を開始しました。1992年 10月3日には、臨時特急「日光」（新宿駅 - 日光駅間）が運転を開始しました。2006年 3月18日、特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」の運行を開始しました。

外部リンク

「スペーシア日光」は、首都圏と日光・鬼怒川を結ぶ重要な交通手段として、観光客やビジネス客に利用されています。快適な車内で、移りゆく景色を眺めながら、目的地への旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

もう一度検索

日光 (列車)