日光真光教会礼拝堂

日光真光教会礼拝堂について

日光真光教会礼拝堂は、栃木県日光市に位置する、日本聖公会北関東教区に所属する教会堂です。その歴史は1875年（明治8年）にまで遡り、礼拝が行われたのが始まりとされています。

1899年（明治32年）には、アメリカ人建築家であり教育者でもあったジェームズ・ガーディナーによって、現在地に近い西参道付近に木造の「変容貌教会」が建てられました。その後、1914年（大正3年）には、同じくガーディナーの設計により、現在の教会堂が完成。1916年（大正5年）に「日光真光教会」として聖別・献堂されました。

建築の特徴

この教会堂は、ロマネスク様式に近いゴシック様式の石造建築で、切妻屋根と天然スレート葺きが特徴です。主棟は長方形の礼拝堂となっており、西南端に玄関、東南隅には鐘塔が設けられています。

外壁には、近くを流れる大谷川や稲荷川で採取された暗赤色の安山岩が用いられ、乱石積みのこぶ出し仕上げが、建物の荘重な雰囲気を際立たせています。内壁には、日光産の板橋石（白色滑面）が平張りで使われています。開口部には曲線が採用されていますが、過度な装飾は避けられており、ステンドグラスが礼拝堂の厳かな雰囲気を醸し出しています。

文化財としての価値

1982年（昭和57年）には、その歴史的、文化的価値が認められ、栃木県指定有形文化財に指定されました。

ガーディナーと教会

生涯日光を愛したガーディナーは、この教会堂を自ら設計しました。彼は、妻フローレンスと共に、この教会堂に埋葬されています。

アクセス

所在地：〒321-1434 栃木県日光市本町1-6

交通アクセス：
JR日光線日光駅、または東武日光線東武日光駅から東武バス日光の路線バスで「西参道入口」下車。
または両駅から徒歩約40分。

外部リンク

日本聖公会 北関東教区・日光真光教会

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