日景温泉

白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉

秋田県大館市、青森県との県境に位置する矢立峠近くの、豊かな天然秋田杉の林の中にひっそりと佇む一軒宿、日景温泉。かつては「大湯沢温泉」とも呼ばれていました。

歴史

日景温泉の歴史は古く、1889年（明治22年）の磐梯山噴火に伴う地殻変動によって温泉が湧き始めたことが起源とされています。その後、1893年（明治26年）に、大館地方の自由民権運動家であった日景弁吉によって温泉宿が開かれました。温泉の名前は、この創業者の苗字に由来しています。

[1952年]には秋田魁新報社主催の第一回秋田県観光三十景で第22位に選出され、その名が広く知れ渡りました。

しかし、東日本大震災の影響や施設の老朽化により、2014年8月に惜しまれつつも営業を終了。その後、現運営会社である(株)割烹きらくが、旧経営者からの依頼を受け、新たな源泉の採掘や大規模な修繕を行い、3年の歳月を経て2017年10月1日に営業を再開しました。

泉質

日景温泉の泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉（硫化水素型）です。成分が非常に豊富な湯であり、その効能は高く、「東北の草津」とも呼ばれています。古くから「三日一廻りの名湯」として親しまれており、特に皮膚の再生、治癒に対する効能が高いことで知られています。アトピー性皮膚炎に悩む方だけでなく、美肌を求める若い女性からも根強い人気を集めています。

源泉温度は41.3℃。大浴場では熱交換式で加温されていますが、貸切家族風呂の内湯は源泉そのままの温度で楽しむことができます。

また、日景温泉の湯は、温泉成分による化学反応を起こしやすい性質を持っています。そのため、他所の温泉からハシゴして入浴した場合、皮膚に付着している前の温泉の成分と反応し、黒く変色することがあります。

温泉街と施設

日景温泉は、日本秘湯を守る会にも属する一軒宿です。特別室、和洋室、湯治客室の3つのタイプの客室があり、様々なニーズに対応しています。かつては総ヒバ造りの男女別浴場と、日本でも数少ない混浴露天風呂がありましたが、現在は廃止されています。

アクセス

• - 鉄道: JR奥羽本線 陣場駅より車で約5分
• - 路線バス: 秋北バス 矢立ハイツ行で、「日景温泉」バス停下車
• - 車: 東北自動車道 碇ヶ関ICより約10分

周辺情報

日景温泉の周辺には、矢立峠、矢立温泉、道の駅やたて峠、秋元温泉、相乗温泉などの観光スポットがあります。これらのスポットと合わせて、日景温泉への訪問を検討してみてはいかがでしょうか。

関連情報

• - 矢立峠
• - 矢立温泉
• - 道の駅やたて峠
• - 秋元温泉
• - 相乗温泉

外部リンク

• - 日景温泉HP - 【公式】白神矢立 湯源郷の宿 日景温泉

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