日本とトーゴの関係

日本とトーゴの関係

日本とトーゴは、地理的に遠く離れているものの、友好的な関係を築いています。トーゴは1960年にフランスから独立し、日本は同日に国家承認を行いました。その後、両国は外交関係を樹立し、現在に至っています。

両国の比較

日本は東アジアに位置し、トーゴは西アフリカに位置しています。そのため、地理的、文化的な接点はほとんどありません。また、トーゴは旧宗主国であるフランスとの関係が深く、経済や政治面でもフランスの影響を強く受けています。しかし、トーゴにとって日本はフランスと並ぶ主要な経済援助国であり、特にインフラ整備において日本の支援は不可欠となっています。

歴史

1960年4月27日、トーゴはフランスから平和的に独立しました。この独立を日本は承認し、直ちに外交関係を樹立しました。2011年の東日本大震災の際には、トーゴから日本へチーク材のベンチやおもちゃが支援として送られました。

外交

二国間関係

地理的な距離や文化的な違いから、両国間の結びつきはそれほど強くはありません。しかし、経済面では、トーゴは日本を重要な経済援助国と位置づけており、インフラ整備を中心に日本の支援を必要としています。

日本要人のトーゴ訪問

治安や経済が不安定なため、日本からの要人訪問は多くありません。2018年に牧原秀樹厚生労働副大臣が初めてトーゴを訪問しました。

トーゴ要人の訪日

日本からの経済支援を受けて、トーゴ要人の訪日は少なくありません。ニャシンベ・エヤデマ大統領は3度訪日し、近年では、2011年に息子のフォール・ニャシンベ大統領が東日本大震災への弔意を示すため訪日しています。その後も、アフリカ開発会議への出席や首脳会談のため、複数回訪日しています。閣僚レベルの訪日も多いですが、トーゴの実権は大統領が握っているため、大統領の訪日に比べると少ない傾向があります。

経済関係

2020年の貿易額は、トーゴからの輸出額が5.29億円、日本からの輸入額が30.87億円と、トーゴの大幅な赤字となっています。トーゴは経済的に不安定な後発開発途上国であり、地理的な距離も貿易額が少ない要因の一つです。主要な輸出品はゴマで、輸入品は化学繊維です。

トーゴにとって最大の経済支援国はフランスですが、日本も重要な援助国の一つです。特にインフラ整備において、日本は多大な貢献をしています。近年の日本のODAの例として、以下のようなものがあります。

デジタル地形図作成プロジェクト (2011-2013年): トーゴの国土開発を支援するため、デジタル地形図の作成を支援しました。
トーゴロジスティクス回廊開発・整備計画策定調査 (2012-2013年): トーゴの経済成長の鍵となる物流回廊の整備を支援しました。
マリタイム及びサバネス地域村落給水計画 (2012年): 給水率の低い地域での給水施設の建設・改修を支援しました。
カラ橋及びクモング橋建設計画 (2015年): 物流を円滑化するため、重要な橋梁の建設を支援しました。
ロメ漁港整備計画 (2016年): トーゴ唯一の漁港であるロメ漁港の整備を支援しました。

2020年時点では、トーゴに進出している日系企業はありません。しかし、首都ロメは発展を続けており、将来的な投資先としての可能性を秘めています。

文化交流

宮崎大学を中心に設立された日本トーゴ友好協会により、両国間の文化交流が促進されています。2020年東京オリンピック・パラリンピックでは、トーゴ選手団のホストタウンとして宮崎県日向市が選ばれました。

外交使節

日本はトーゴに在外公館を置いておらず、在コートジボワール日本大使館が兼轄しています。一方、トーゴは東京の目黒区に駐日トーゴ大使館を置いています。

駐トーゴ日本大使

兼轄のため、在コートジボワール日本大使が兼任。

駐日トーゴ大使

過去には、北京常駐の大使が兼任していた時期もありました。現在は、臨時代理大使が大使館を運営しています。

駐日トーゴ大使館

住所: 東京都目黒区八雲二丁目2-4
アクセス: 東急東横線都立大学駅北口

脚注

外務省の基礎データ、辻旺一郎氏の著書『これがトーゴだ。』が参考資料として挙げられます。

関連項目

日本の国際関係
トーゴの国際関係
駐日トーゴ大使館
在日トーゴ人

外部リンク

在トーゴ日本国大使館
* 駐日トーゴ大使館

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