日本基督教団主恩教会

日本基督教団 主恩教会について

日本基督教団 主恩教会は、兵庫県神戸市の灘区にある重要な教会です。この教会の歴史は1890年に遡り、日本基督教会による神戸での宣教活動が始まりました。1898年には神戸教会が設立され、1916年には新会堂が併設された木造3階建ての建物が完成しました。この会堂は、その赤い屋根から「アメ三跡の赤屋根の教会」として知られるようになり、多くの人々に愛されました。

1919年には日本基督教会から独立し、名前を「単立神戸イエス・キリスト教会」と改称。そのため、この年は教会の創立年とされています。1936年には小羊幼児園が開設され、その後1942年には日本基督教団に加盟し「主恩教会」と改名されました。

歴史的な出来事として、1945年の神戸大空襲があります。この大空襲によって教会堂が全焼しましたが、翌年には家庭での礼拝が再開され、1949年には仮設のポータブルハウスでの礼拝が行われるようになります。1959年には40周年を記念する新会堂が建設され、多くの信者たちによって献堂式が執り行われました。

その後、1960年には牧師館も完成し、1970年代には大学紛争を背景とした神学部闘争が教会に影響を及ぼしました。しかし、1979年には60周年を迎え、記念式典が盛大に行われました。

1980年には小羊幼稚園が閉園し、1991年には新しい会堂の建設が決定されました。1993年にはしばらくの間、神戸YWCAのチャペルを借りて礼拝を続け、同年12月には新しい会堂が完成、クリスマス礼拝での初めての礼拝が行われました。そして1994年にはその新会堂の献堂式が行われました。

1995年には阪神・淡路大震災が発生しました。この災害により、教会員の中で1名が亡くなり、多くの会員が家を失いました。しかし、教会堂や牧師館は無事であり、近隣住民の避難所とし、ボランティアの拠点としても機能しました。

1997年には「恒安園」という記念礼拝室が建設され、1999年には創立80周年を記念した文集が発行されました。教会は、2009年に創立90周年を迎えるまで、多くの歩みと活動を続けてきました。

教会へのアクセスは、阪急電鉄の王子公園駅やJR西日本の灘駅から可能で、王子動物園の入り口から南へ50メートル下ると到着します。教会は地元コミュニティに深く根付いており、その活動は多岐にわたります。今後も、主恩教会は信仰の発展と地域貢献に努めていくでしょう。

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