日本無線協会

公益財団法人日本無線協会について

公益財団法人日本無線協会は、無線従事者の国家試験と、無線従事者に関する講習・訓練を行う非営利団体です。元総務省所管の組織として、無線技術の発展と人材育成に大きく貢献しています。

主な事業内容

国家試験

電波法および電波法施行令に基づき、無線従事者全23種別の指定試験機関として、各種別を年2回以上実施しています。試験日程は、原則として毎年2月末までに翌年度分が公開されます。

実施日程:
海上[[特殊無線技士]]、航空特殊無線技士、陸上特殊無線技士、第一級・第二級アマチュア無線技士は年3回実施。（令和7年よりアマチュア無線技士の試験は年2回となる）
第三級・第四級アマチュア無線技士は、各支部ごとに年4回以上実施。東京本部では月1回、当日受付試験も実施。
実施地:
原則として各本支部の所在地で実施。必要に応じて第二会場が設けられることもあります。
総合無線通信士、第一級・第二級海上無線通信士は、受験者減少のため信越支部（長野市）と北陸支部（金沢市）では実施されていません。
第三級・第四級アマチュア無線技士は、本支部所在地以外でも実施されます。
臨時試験:
海上・航空・陸上特殊無線技士、第三級・第四級アマチュア無線技士について、臨時試験が実施されることがあります。学校等の団体は実施を要求することも可能です。

養成課程

無線従事者規則で対象とする15種別のうち、12種別（第三級・第四級海上無線通信士、航空無線通信士、海上・航空・陸上特殊無線技士）の養成課程認定施設者として、一般公募または官公庁、企業・団体からの受託により実施しています。

実施しない種別:
国内電信級陸上特殊無線技士は、公募・受託ともに実施していません。
第三級・第四級海上無線通信士、レーダー級海上[[特殊無線技士]]は、公募は実施していません。
受託による実施:
第三級海上無線通信士、第一級海上[[特殊無線技士]]は、外国人船員向けに一部外国で実施しています。
短縮コース:
第二級海上[[特殊無線技士]]（平成23年度より）、第二級陸上特殊無線技士（平成24年度より）には、資格保有者向けの短縮コースが設けられています。
第一級陸上特殊無線技士には、平日コースに加え（平成27年度より）土日コースがあります。
実施場所:
公募8種別を全て実施するのは本部のみで、支部により全部または一部を実施しない場合があります。
授業時間減免:
保有資格や学歴・職歴により、授業時間が減免される場合があります。

認定講習

無線従事者規則で対象とする8種別（第三級を除く総合無線通信士、海上無線通信士、陸上無線技術士）の認定講習課程実施者として、本部で以下の講習を実施しています。

実施講習:
第二級総合無線通信士
第三級海上無線通信士
短縮コース:
資格保有者向けの短縮コースがあります。
その他:
申込みが極めて少ない場合は中止となることがあります。上記以外の種別も実施される場合があります。

主任[[無線従事者]]講習

主任[[無線従事者]]講習の指定講習機関として、以下の講習を本支部で実施しています。

海上主任講習
航空主任講習
陸上主任講習

船舶局無線従事者証明

新規訓練および再訓練の認定を受けており、新規訓練を本部で実施していますが、申込みが極めて少ない場合は中止となることがあります。

災害医療救護通信エキスパート育成

総務省の事業である災害医療救護通信エキスパート育成協議会の事務局として、医療機関の関係者を対象に以下の研修を本支部ごとに実施しています。

上級レベル
標準レベル
基礎レベル

沿革

1981年（昭和56年）: 財団法人無線従事者国家試験センターとして設立。電話級アマチュア無線技士（現 第四級アマチュア無線技士）の指定試験機関に指定。
1984年（昭和59年）: 電信級アマチュア無線技士（現 第三級アマチュア無線技士）及び特殊無線技士（当時の8種別）の指定試験機関に指定。
1990年（平成2年）: 財団法人日本無線協会に名称変更。財団法人日本電波協会と統合し、海上・航空・陸上特殊無線技士の養成課程を開始。主任[[無線従事者]]の指定講習機関に指定。第二級アマチュア無線技士及び第三級陸上特殊無線技士の指定試験機関に指定。認定講習を開始。第一級アマチュア無線技士の指定試験機関に指定。
1991年（平成3年）: 第四級海上無線通信士及び航空無線通信士の資格の指定試験機関に指定。
1995年（平成7年）: 総合無線通信士、第一級・第二級・第三級海上無線通信士、陸上無線技術士の指定試験機関に指定。
1996年（平成8年）: 船舶局無線従事者証明の認定新規訓練を開始。
2013年（平成25年）: 公益財団法人に移行。
2017年（平成29年）: 災害医療救護通信エキスパート研修を開始。

点数開示

国家試験と養成課程・認定講習の修了試験については、点数が開示されます。開示請求書を自作し、1資格300円と返信用郵送料を添えて、受験地の日本無線協会本支部へ郵送する必要があります。

関連情報

関連項目:
総務省
無線従事者
無線従事者養成課程
無線従事者認定講習課程
主任[[無線従事者]]講習
船舶局無線従事者証明
外部リンク:
日本無線協会
災害医療救護通信エキスパート研修
情報通信振興会 - 情報通信法令wiki
指定試験機関制度 用語解説
指定講習機関制度 同上
主任[[無線従事者]] 同上
無線従事者養成課程 同上
船舶局無線従事者証明 同上

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