日本経営合理化協会

株式会社日本経営合理化協会事業団

株式会社日本経営合理化協会事業団は、東京都に本社を構える経営コンサルティング及び教育事業を行う企業です。1965年4月1日に、創業者の牟田 學氏によって設立されました。現在は牟田太陽氏が理事長を務めています。同社は特に「社長学」に焦点を当て、企業のトップや経営幹部向けのサービスを提供しています。

設立理念と事業概要

日本経済の活力向上には、日本を支える中堅・中小企業が更なる成長と発展を遂げることが不可欠であるという強い信念のもと、その経営合理化を推進するための多角的な事業を展開し、日本の産業界の発展に貢献することを目指して設立されました。

主な顧客層は、新規創造企業や中小企業セクターの経営者・経営幹部です。これらの会員に対し、以下のような幅広いサービスを提供しています。

経営指導: 個別または集合形式での経営に関する助言や指導を行います。
研究会: 経済動向の変化や新たな経営課題に対応するための研究会や勉強会を企画・運営します。
海外事業支援: 海外企業との連携や事業提携の仲介を行います。
商材発掘: 新しい商品やサービスの発掘、導入を支援します。
経営教育コンテンツ: 書籍、ビデオ、CD、DVDといった多様なメディアを通じた教材の販売を行います。
海外視察研修: 経営者向けの海外企業や市場の視察研修を企画します。

全国経営者セミナー

同社の活動の中核をなすのが、毎年春と夏の年2回開催される「全国経営者セミナー」です。このセミナーは、全国から約700名の中小企業の社長や経営幹部が一堂に会する大規模な学びと交流の場となっています。

セミナーの目的は、変化の激しい現代において企業が「勝ち残るための戦略と戦術」を深く学び、参加者同士が活発な情報交換を行う機会を提供することにあります。

講師陣は非常に多彩で、成長著しい若手経営者から、長年にわたり自社ブランドを確立し成功を収めてきた創造的な経営者、さらには特定の分野で高い専門性を持つコンサルタントや専門家などが登壇します。過去には、2003年に当時のソビエト連邦大統領であったミハイル・ゴルバチョフ氏が講演を行うなど、国内外の著名人が多数招聘されています。

これまでセミナーに登壇した主な財界人・経営者には、以下のような方々がいらっしゃいます（一部抜粋）。

森下洋一氏（松下電器産業 社長）
出井伸之氏（ソニー 社長）
山本卓眞氏（富士通 会長）
永守重信氏（ニデック 会長）
和田勇氏（積水ハウス 社長）
大星公二氏（NTTドコモ 会長）
福地茂雄氏（アサヒビール 会長）
三木谷浩史氏（楽天 会長兼社長）
松井道夫氏（松井証券 社長）
熊谷正寿氏（GMOインターネット 社長）
鳥羽博道氏（ドトールコーヒー 社長）
澤田秀雄氏（エイチ・アイ・エス 会長）
矢野博文氏（大創産業 社長）
鈴木敏文氏（セブン＆アイ・ホールディングス 名誉顧問）

このように、日本の経済界を牽引してきた多くのトップリーダーたちが、その知見や経験を語る場として全国経営者セミナーは重要な役割を果たしています。

出版物とオーディオ・ビジュアル教材

同社は、セミナー事業と並行して、経営者向けの教育コンテンツ開発・提供にも力を入れています。

出版局からは、経営哲学、戦略、実務、人間学など多岐にわたるテーマの書籍を多数刊行しています。代表的な出版物としては、「成功の実現」（中村天風著）、「一倉定の社長学全集」（一倉定著）、「価格の決定権を持つ経営」（酒井光雄著）、「ユダヤ商法」や「富と成功の秘訣」（マーヴィン・トケイヤー著）、「人蕩しの術」（無能唱元著）、「承継と相続 おカネの実務」（井上和弘著）などがあり、ロングセラーとなっている書籍も多数あります。

オーディオ・ビジュアル局では、セミナー講演録や著名経営者のインタビュー、古典などを収録したCDやDVDなどの教材を企画・販売しています。例えば、「一倉定の社長学」シリーズCD、「稲盛和夫の経営のこころ」CD、「世紀の対談・ビルゲイツとバフェット」DVD、「言志四録」CD、「名経営者・著名専門家の講演」シリーズCD、「ネット社長塾」CD、「帝王学」CDなど、様々な形式で学習機会を提供しています。

これらの事業を通じて、株式会社日本経営合理化協会事業団は、設立以来一貫して日本の経営者教育、特に中小企業の経営力強化に貢献し続けています。

もう一度検索