日橋川

日橋川（にっぱしがわ）

日橋川は、福島県の中央に位置する猪苗代湖を源流とし、会津盆地へと流れ込む阿賀野川水系の一級河川です。地元では「堂島川（どうじまがわ）」とも呼ばれています。

地理

日橋川は、十六橋水門を通過し、磐梯山の岩屑なだれ地帯である翁島泥流を北西方向に流れ下ります。会津地方の東部を潤しながら、盆地の中央部、喜多方市塩川町会知地区において阿賀川（大川）と合流します。

上流部は山間部を流れ、下流の会津盆地では水田や畑などの農地が広がる地域を流れています。猪苗代湖を含め、全域が一級河川に指定されています。

河川施設

十六橋水門

猪苗代湖のダム化を目的とした安積疏水事業の一環として建設された水門です。

利水

猪苗代湖と会津盆地の間には300メートルを超える標高差があり、日橋川は急流となっています。この落差を利用した水力発電が古くから行われており、現在では6つの発電所が稼働しています。

上流から順に、猪苗代第一発電所、猪苗代第二発電所、猪苗代第三発電所、日橋川発電所、猪苗代第四発電所、金川発電所があり、これらの発電所は東京電力によって管理されています。総発電量は16万kWに達し、この豊富な電力は、アルミニウム製品や金属工業などの近代工業を支えてきました。

また、夏には「日橋川 川の祭典・花火大会」が開催され、多くの人々で賑わいます。特に花火大会は会津地方随一とも言われています。秋には「会津塩川バルーンフェスティバル」が日橋川河川敷で開催され、熱気球が空を彩ります。

支流

大谷川
大塩川
溷川
旧湯川

日橋川に架かる主な橋梁

金の橋・銀の橋（国道49号）
十六橋
日橋川橋（磐越自動車道）
新日橋川橋（福島県道64号会津若松裏磐梯線）
日橋川橋梁（磐越西線）
切立橋（旧・広田専用軌道）
堂島橋（福島県道69号北山会津若松線）
東大橋（国道121号）
南大橋（福島県道326号浜崎高野会津若松線）
日橋川橋（会津縦貫北道路）
山王橋（福島県道127号会津坂下塩川線）

参考文献

会津大事典（国書刊行会）

外部リンク

* 阿賀川河川事務所

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