日産・パルサー
日産 パルサー概要
日産自動車が1978年から2000年の間に日本国内で販売した小型乗用車「パルサー」は、1978年にデビューし、様々なモデル展開を遂げてきました。その後一時的に名を復活させたのは2013年から2018年で、欧州やタイ、オセアニア市場をターゲットにしました。
1. 初代 N10型（1978年 - 1982年）
初代パルサーは1978年5月に登場し、チェリーF-IIの後継として位置付けられました。このモデルは4ドアセダンからスタートし、多様なボディスタイルが展開されました。エンジンは直列4気筒の1.2Lと1.4Lで、駆動方式としてイシゴニス式を採用。サスペンションは四輪独立懸架方式で、スプリングにはコイルスプリングを使用しました。
1978年の発売当初、パルサーは欧州市場を意識した広告展開を行い、フォルクスワーゲン・ゴルフなどと並べて宣伝されました。1979年には5ドアハッチバックモデルや新エンジンの登場が期待されました。
2. 2代目 N12型（1982年 - 1986年）
1982年にモデルチェンジしたN12型は、スタイリッシュな3ドアや5ドアハッチバック、ノッチバッククーペなどをラインナップしました。特に、クーペは「エクサ」シリーズとして人気を博しました。クーペタイプは北米市場においてパルサーNXとして展開され、炭素排出量が低減されるデザインが強調されました。
3. 3代目 N13型（1986年 - 1990年）
この世代では4ドアセダン、3ドアと5ドアハッチバックといったボディスタイルがラインナップされ、特にフルタイム4WDモデルが導入されました。また、オプションとして高品質のJBLオーディオが提供され、快適性が向上しました。1988年のマイナーチェンジで新エンジンが投入され、性能向上が図られました。
4. 4代目 N14型（1990年 - 1995年）
N14型にモデルチェンジすると、モデルの一部が統合され、新たなグレードとエンジンが投入されました。 このモデルは特に多様なバリエーション展開が特徴で、エンジンもDOHC16バルブに進化しました。とくに、ラリー向けに開発されたGTI-Rは注目を集めました。
5. 5代目 N15型（1995年 - 2000年）
1995年の登場以降、N15型は当初ヨーロッパ市場では「アルメーラ」の名を冠し、さまざまなボディスタイルが紹介されました。このモデルでは、スポーティなエンジンと優れた装備が話題となり、また、多様な特別仕様車も登場しました。
6. 6代目 N16型（2000年 - 2006年）
オーストラリアおよびニュージーランド市場では引き続き「パルサー」の名が使われ、ボディスタイルは4ドアセダンおよび5ドアハッチバックでした。この代は最終的にC11型ティーダに取って代わられる形で廃止されました。
7. 7代目（B17型・C12型）（2012年 - 2018年）
日産は2012年にオーストラリア市場でパルサーを再展開し、ハッチバックおよびセダンモデルがラインアップされました。ハッチバックモデルはC12型、セダンはB17型として販売が続き、最終的に2019年に販売終了しました。
まとめ
日産のパルサーは、デビュー以来多くのバリエーションを持つ小型乗用車として、モータースポーツへの貢献も含めて一定の地位を確立しました。今もなお多くの車愛好家や歴史の中での重要なモデルとして語り継がれています。
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